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私の趣味は回文です。 回文とは・・・ 「たけやぶやけた」のように 上から読んでも下から読んでも同じ音になる文のこと。 もちろん、アナウンス部員の回文も勝手に作ってます。 趣味・ダジャレ、とか 特技・ひとりしりとり(永遠)のように なんの役にも立たない言葉遊びではありますが、 ひとり思いついては「うふっ♡」となっている私。 趣味としてはメジャーとはいえず 私もこっそりと愛好していたので、 天下のNHK・Eテレの番組中に回文の歌が流れた時・・・!! 私は震える手でリモコンの「すぐ撮る」ボタンを押しました。 それがEテレ「ピタゴラスイッチ」における 「こたつたこ」の歌です。 ドレミレド、というシンプルな音階に乗せて 5文字の回文が淡々と歌われる名曲・・・。 回文を表現したイラストもまた 「クスッ」と笑ってしまうような愛らしさです。 著作権を侵さない範囲で表現してみると、 こんな感じです。 ほかにも「イカと貝」「くらげラク」など 回文でいえば古典に分類されるような作品が登場します。 しかし、この「こたつたこ」の歌、 平和な顔して、わりと野心的。 その後「みんなも考えてみよう!」キャンペーンを展開し、 「みんなでつくるこたつたこ」が募集されたのです。 ええ、応募しましたとも! 応募せずにいられましょうか! 私の思いは官製はがき裏面に入りきらず、 NHKの宛先を書いたその下にまで 5文字の回文で溢れました。 たとえば、こども向け番組らしく ちょっと冒険して おそらく15作品ほど応募したでしょうか。 これだけ書けば、きっとひとつくらいは採用されるはず! しかし自意識とは恐ろしいものです。 もし私がTBSのアナウンサーだとわかったら 採用されないのではないか・・・ ライバル他社か、と門前払いされるのではないか・・・ いやだいやだ、そんなのは理不尽だ! 疑心暗鬼で真っ黒になった私は 山内あゆではなく、夫の姓で応募したのでした。 もうこれで安心。 それから待つこと、およそ半年。 「ピタゴラスイッチ」を毎日録画モードにして 来る日も来る日も確認しました。 そしてある日、ついに 「みんなでつくるこたつたこ」が発表されたのです。 「つるワルツ」「もぐら雲」など、 なかなか情緒ある作品が採用されています。 敵ながらあっぱれ、おぬしもやるよのう・・・。 意外なレベルの高さに私はドキドキしました。 私はおごっていたかもしれない。 私の葉書が「×」とかかれたダンボールに ポイと入れられている映像が頭をよぎりました。 その時です。 おお! 私だ!私の作品だ!「ママの回文だよ!やったよ!」 家族全員を呼びつけ、巻き戻してもう一度鑑賞しました。 「♪かぶのぶか♪ ○○さん ほか810名」 え? 今なんと? そそそそんなに? 呼びあげられていた名は私ではなく、 しかも私と同じ回文を応募した人は 810名だったのでした。 精進しよう・・・。