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渡辺ヘルムート直道
男・1971年生まれ

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火の用心

今日、久しぶりに雨が降りましたが、年末から年をまたいで、ずっとカラカラ天気が続いていました。
空気が乾燥するこの季節に気を付けなければいけないのが、火の元。

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自分は消防団に所属していますが、この冬は山火事で既に2回出動しました。
幸い2件とも民家などに燃え移るなどの被害はなく、ケガ人もありませんでした。
しかし、今回の様に広範囲に広がる前に鎮火できた場合もありますが、
そうではない場合もありました。

それは忘れもしない、去年の今頃の事です。
畑でマイタケ栽培の準備をしていた時に、ふと空に目をやると、
いま住んでいる家の方向から、白い煙が空高く上がっているのを見つけました。
「まさか、家が燃えてる!?」慌てて煙の方向目指して走って行くと、
家ではなく山の麓の原っぱが燃えており、近所のおじさんが火を消そうとしていました。
おじさんに話を聞くと、彼が第一発見者で、119番したところでした。
「てことは、俺が第2発見者か。とにかく消さないと…!」

まだ火はそれほど広がっておらず、炎も30センチ程の高さだったので、
これならなんとか消せるのではと、
足で踏みつけたり棒で叩いたりして消火にあたりました。

火は小さかったお陰で簡単に消えていきました。
そして、あと数メートル叩けば全部消えるかと思っていたその時、
なぜか頭上でメラメラと音がしたので「えっ?」と見上げると、
大きな炎がもの凄い勢いで山をかけ上がっていったのです。
恐怖で足が震え、何もすることができませんでした。

ちょうどこの時に消防車が到着し、放水が始まりました。
最初はおじさんと2人きりでしたが、
気付けば100人以上の消防署員と消防団員が集まり、現場は騒然となりました。
結局この火事は、山を2つほど燃やしてやっと鎮火したのです。

いまでも、炎がまるで意志をもった生き物の様に山を襲った瞬間が頭から離れません。
まさに、「マッチ1本火事の元」。
この時期、火の扱いには十分気を付けなければと思う今日この頃です。


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