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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#9 坂本龍一さんから『報道特集』を通じてのメッセージ

4月9日の放送で、一部をご紹介した坂本龍一さんの『報道特集』あてのメッセージを全文採録しておきます。坂本さんらが参加したNYジャパン・ソサイエティでのチャリティ・コンサートでの演奏は素晴らしかったですね。
『荒城の月』から『スマイル』あたりまできて、涙腺が破れてしまいました。少しでも被災者の支援に役立てばいいですね。坂本さん、ありがとうございました。

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インタビュー中の坂本さん

Q1.今回の大震災、原発事故を坂本さんはどう捉えてらっしゃいますか?
A1.ええ、そうですね、僕自身も日ごろ環境とか自然ということを口にしていましたけれど、やはり自然のこの脅威というのか、巨大さというのか、チカラには、まだ少しショック状態から抜け出せないというか、やはりすごいものだなあ、と。何万年も前から僕らの先祖というのは、そういう自然を相手に生き抜いてきたのでしょうけども、僕が生きてる60年近くの時間のなかで、これほどの自然の猛威を近くでみた、体験した、というのは初めてなので、やはりすごいものだなあ、と捉えています。で、その前では、人間の力とか人間の存在、文明というものもとても小さくて脆弱だなあ、と、あらためて自分も含めて、反省させられています。
Q2.坂本さんはニューヨークで「9・11」も体験され、今回も地震を体験なさって、そのなかで今回は「想定外」という言葉がよく使われています。坂本さんは、その言葉に対してどのような思いがありますか?
A2.そうですね。例えば、時間をみるときの視野というのが、僕らは20年先とか20年過去とかいうのを見渡して何か物事を決めれば、まだいい方でして、非常に視野が狭いんですよね。来年のこともよくわからないわけですから、僕らって。だから「想定外」などという言葉も出てくるのでしょうけれど、今回の津波にしても、千年、二千年さかのぼれば、何度もあったようですし、やはり人間の時間的な視野の狭さというものを感じますね。だからそれで「想定外」という言葉も出てきますけれども、例えば原発のような危険な可能性のあるものを作る時に、そういう短い視野で、想定してはいけないということがよくわかりましたね。それではだめですよね。
Q3.今後ですが、まだ苦しんでいらっしゃる方も多い中で、今後どのようにやっていけばいいというように思っていますか?
A3.そうですね、地域によってバラバラでしょうけれども、まだ本当に最低限の生活もままならない地域もたくさんあるでしょう。それから犠牲になった方々も、お弔いもできない状態が続いていますから、本当にバラバラですから、みんなが落ち着いて、ひと段落できるのがいつになるのか、ほんとうにわかりませんけれども、やっぱり最初は物質的なこと(支援)が必要だと思うんです。あの、衣料にしても、食にしても、住にしてもね。それらが一応、段取りがついて初めて、僕らの出番と言うとおかしいですけれど、そういうことが落ち着いてやっと、音楽でも聞いてみようかなとかね、すこし気分がなごんだりとかね、そういうことが出てくるでしょうね。これはやはり時間がかかるでしょうね。
Q3.最後に被災者の皆さんへのメッセージをお願いします。
A3.恐怖とか不安とか、仕事の不安、それから例えば近親者が見つかっていないこととか、ありとあらゆることが不安と恐怖でないまぜになって、その不安や怒りをどこにぶつけていいかわからない状態だと想像します。僕も被災したらそうなると思います。それをどうやって僕らが少しでも援助していったらいいか。国をあげて、それから個人の力もできる限り結集してですね、少しでも早く、少しはホッとできるような時間をもっていただきたいと願っています。微力ながらやらせていただきます。(了)

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(@NY、4月8日 聞き手:大友淳NY支局長)






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