プロフィール

プロフィール画像
金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

カレンダー

<<   2021年12月   >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近の記事

カテゴリ

このブログで使用したタグ

ブックマーク


#11 原発と学校教育

Pxg19TE3q_.jpg
学校現場の原発副教材

こんにちは。
ゴールデン・ウィークはどのように過ごされますか?
今年は特別な年ですから、さまざまな過ごし方があるのでしょうね。
お休みどころではない方々がいらっしゃることも、
十分に承知しております。
2週遅れになってしまいましたが、
反響の大きかった「原発と学校教育」の特集を含む
4月16日放送の『報道特集』のスタジオ部分を採録しておきます。

お知らせを二件。

WNWVTCZ72K.jpg

5月3日の憲法記念日に、
朝日新聞阪神支局襲撃事件を契機に続けられている
言論の自由を考える集会・シンポジウムが今年も行われます。
僕もパネリストのひとりとして参加します。



集英社新書のWEBコラム「カルチュアどんぶり」が5月5日から
スタートの予定です。
日本からみた、さまざまな文化の動きを発信していこうと思います。


===============================
2011年4月16日 報道特集 スタジオ・ブロック

挨拶
金平:こんばんは、報道特集です。
   今、ご覧戴きました福島県飯舘村など計画的避難区域に住む
   住民たちの想いと、政治のリーダーたちの言葉の間には、
   大震災発生から1ヶ月以上経った今も
   大きな断絶があるようです。
   日下部キャスターの現地リポートは後程、特集でお伝えしますが、
   その前に地震関連のニュースから。
   久保田さんお願い致します。

特集「避難と帰還」 リード
日下部:特集です。
   福島第一原発は事故発生から1ヶ月以上が経った今も、
   安定の目処が立たない状況です。
   着のみ着のままに避難した住民の中には自らの生活を守るために
   危険を承知で帰宅をする人がいます。
   一方で、安全だといわれ続けたにもかかわらず、
   1ヶ月以上経ってから避難を迫られる住民がいます。

特集「避難と帰還」 受け
金平:日下部さんね、「10年20年住めない」という風に菅総理が
   発言した、しないといわれている、この騒ぎですけれども、
   第一報というのはどこで聞いたんですか?
日下部:まさに、この飯舘村を取材中に聞いてですね、本当に瞬く間に
   このニュースですか、広まりましたね。
   ここで、一つ抑えておきたいのは、村の人達はですね、
   自分のことだから、この放射線の怖さとかですね、そういうことを
   非常によく情報収集して、勉強なさってる。
   ということで、口には出さないけれども、心の中ではですね、
   しばらくの間、村を離れざるを得ないということは
   分かっているんですね。
   ただ、まあ、そういうことを口に出してしまうと前向きな思考が
   出来ないということで、本当にぎりぎりのところで、
   村の生き残りを掛けるために、生き残りを掛けて、
   知恵の出し合いをしているときに、こういう発言。
   本当に、非常に重大な発言がですね、本当に、なんか
   雑談ベースの軽い形で出てしまったことに
   村の人は、本当憤ってましたね。
   それと、もう一つですね、この政府に対する不信なんですけれども、
   VTRにあった、大熊町から機材を運び出していた
   岩本さんによるとですね、
   20キロ圏内、非常に空き巣の被害が酷いと。
   岩本さんも家に行くたびに、何らかしら盗まれている
   というんですね。
   今回行ったときもですね、防護服に身を固めたですね、
   不審なグループが町にいたっていうんですね。
   それで、政府の方はですね、一応20キロ圏内もパトロールを
   していて、大丈夫だといっているんですけれども、
   この岩本さん、何回も、4,5回村に入、町に入っている
   んですけれども、1回もこの警察官を見たことがないということで、
   これも非常に言っていることと、やっていることが違う
   ということで、不信を抱いていましたね。
金平:なるほどね。

特集「日本の原発教育」 リード
金平:さて、続いての特集です。
   国や電力業界が唱えてきた原子力安全神話は、
   今回の事故で脆くも崩壊したわけですけれども、
   その安全神話が繰り返し教えられていたのが、
   学校教育の現場でした。
   日本の原子力発電に関して、一体、何が子供たちに
   教え込まれていたのでしょうか。

特集「日本の原発教育」 受け
日下部:ご覧いただいているのがですね、その無料で配られている
   という副読本。随分あります。
   そして、私が持っているのも、これ副読本の一つなんですけれども、
   オールカラーでですね、随分立派。
   お金を掛けてるなって感じしますけれども、中にですね、
   開けてみますと、チェルノブイリを忘れてはいけないという項目は
   あるんですけれども、読んでみますと、何のことはない、
   日本の技術はもっとすごいから安全だということが
   書いているだけでね、まあ、事故が起きた今、読むと、
   なんか虚しい感じがしますけどね。
金平:まあ、僕は個人的な見解ですけどね、
   その原発推進のDVDなんかを見ますとね、実は、
   こういうテレビで活躍しているタレントさんとか文化人がですね、
   出ているんですよ。
   個人的には、非常に忸怩たる思いがしますですけどね。
   ここで、その経済評論家のですね、内橋克人さんが言っている言葉を   ちょっとご紹介しときたいと思うんですけれども。
   内橋さんこういう風に言っています。
   「政・財・学一体の整然たるチームワークが保たれ、
   原発安全神話は日本列島を覆い尽くすところとなった。
   戦前戦中の<皇民化教育>に酷似している。
   小学校低学年から中学、高校へとエネルギー環境教育という名の
   原発礼賛是認教育が授業として実施されてきた」
   こういうことを言っているんですが、
   まあ、事故が起きてしまった後ですけれども、
   こういう主張に耳を傾ける必要があるという風に
   私は思いますですけれどもね。
日下部:あともう一つですけれども、こうやって原発推進教育にね、
   お金が掛けられる一方で、今、教育現場で何が起きているか
   というとですね、子供の放射線に対する安全基準がないために
   ですね、一体どのくらいのレベルでですね、登校していいんだか、
   休校していいんだか、現場が混乱しているということ。
   これは非常に問題だと思いますね。
金平:そうですね。

特集「先人達の高所移転」 リード
金平:さて、続いての特集です。今回の大震災で大津波に襲われた被災地の   復興を考えるときに、大いに注目を集めているのが、
   土地の高いところへの移転、高所移転という選択肢です。
   果たして、高所移転はどのような条件で、実現し得るのでしょうか。

特集「先人達の高所移転」 受け
日下部:金平さんね、
   菅総理が前にですね、公表しました、エコタウン構想。
   これも、まあ、基本的には高所移転を推し進めるという
   内容でしたよね。
   ただ、今見たように、その、それぞれの地域によって、
   抱える問題は異なっているし、やっぱり、一律ではなくてですね、
   非常にきめ細かい対応が求められますね。
   さらに、費用の方も、これ、相当膨大なものになるんじゃないでしょ   うか。
金平:そうですね。
   奥尻島の場合はですね、1000億くらい、まあ、復興に掛かった
   というんですけれども、大体その2割ぐらいが全国からの義捐金に
   よって賄われたっていうんですね。
   で、義捐金の場合ですね、今回の場合はそれに比べるとあまりにも、   広範囲な被害が生じてですね、義捐金だけで、果たしてどのくらいの   部分が賄われるかっていう、そういう問題があると思うんですね。
   それから、そのコストの問題も、その土地の取得とか、造成とか、
   建築費用とかですね、どれぐらいお金が掛かるかっていうのが、
   なかなか、こう算定しづらいというところがあってですね、
   それぞれの土地が抱える問題、それから、今回のようなスケールが
   大きいとですね、一体どこまで、その、
   綺麗事の「エコタウン」というような耳障りのいい言葉とは別に、
   それぞれの土地の実情にあったことができるかというのが
   大事だという風に思うんですけれどもね。
日下部:とにかく、中にも出てましたけれども、揺れたら逃げる、
   高いところに逃げる。この基本的な行動をですね、
   きちっと守って、しかも、こう語り継いでいくこと。
   それが大切だと思いますね。
金平:はい
   報道特集、では、また、来週。





この記事へのコメント
印は入力必須項目です。
名前
コメント
画像認証 :

表示されている数字を半角で入力してください。