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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#12 震災のなかの老人たち 

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2011年4月23日 報道特集 スタジオブロック

あいさつ
金平:こんばんは、報道特集です。
   震災から40日以上が経ち、何とか心の安らぎを取り戻したいという
   動きが、今、ご覧戴いた動物園や水族館の再開だと思います。
   日下部キャスターは仙台で取材中です。
   日下部さん。
日下部:はい。
    ここは仙台でも津波の被害の激しかった若林区です。
    海岸まで3キロほどあるんですけれども、こちらの方もですね、
    田んぼだったんですが、土砂が押し寄せ、海岸線にあった防風林で
    しょうか、大きな木が根こそぎ転がっています。
    そしてこちら、ポツリと残されたような建物、
    特別養護老人ホームです。
    この施設も津波の直撃を受けました。
    後程、特集の中で、この施設の中から中継でお伝えします。
金平:はい、それではニュースを久保田さん、お願いします。

特集「高齢者をどう守る」 中継
日下部:再び仙台です。
    今回の大震災で犠牲になった6割がお年寄りだったといわれます。
    そして、助かった方々にも大変な困難が待ち受けています。
    この後お伝えします。

特集「高齢者をどう守る」 中継
日下部:津波の直撃を受けた老人ホームの中にお邪魔しています。
    ここは、お年寄りの方々が生活をしていた部屋なんですけれども、
    大分片付いて、床も拭いたというんですが、まだ、ところどころに    こうやって泥が残っていてですね、特に津波の波がここまで、
    ベッドより高いところですね、押し寄せたことが、これで、
    はっきり分かります。
    そして、部屋の中ですけれども、まだですね、ヘドロの臭いが、
    こう鼻を衝きます。
    津波が発生した当時、この施設の1階には100人のお年寄りが
    いましたけれども、職員の懸命の努力で2階に避難して、
    これは奇跡的といえると思いますけれども、全員無事でした。
    震災から1ヵ月半が経とうとしています。
    お年寄りにとって、助かったことを素直に喜べる状況では
    決してありません。
    介護が必要な高齢者をどう守るのか、未曾有の災害の中、
    現場では、試行錯誤が続いています。
    ご覧ください。

特集「高齢者をどう守る」 受け
金平:日下部さん、あの、取材先の状況を見てみますとですね、
   まだまだ、こう、先の見通しが全く、こう、見えていない
   というのが良く分かったんですけれども、
   その介護にあったっている医師や職員の方々、
   本当に頭の下がる思いがしますけれども、日下部さん、
   実際にそこで取材をしていてですね、どのような手助けが、
   外からね、外から必要だという風に思いましたですか。
日下部:今、ちょうど老人ホームの2階に上がってきたんですけれども、
   入居者の皆さん丁度、食事を取られています。
   先程、VTRにもいました平山さんですけれども、食事のお世話を
   しているところですね。
   まあ、こういった施設をですね、回って、お年寄りの皆さんに
   お話を聞いて思うのはですね、「災害弱者」という言葉がですね、
   相応しくない程、まあ、矍鑠としたお年寄りも多いということ
   なんですね。
   そしてこういったお年寄り程ですね、他の人に迷惑はかけたくない、   お荷物と思われたくないと思っていて、決して、不平不満を
   言わない。ずっと、まあ、我慢している状態が続いているわけです。
   ですから、こういったですね、まあ、高齢者の人達のですね、
   要求や不満を聞きだすですね、専門的な介護師、医療関係者の
   支援が、まあ、重要だと思います。
   さらに言えば、そういった専門の人達をより長期間確保することが、   必要だと、現場で見て感じました。
金平:職員を解雇せざるを得なくなった高齢者施設のケースがありました
   ですけれども、非常に心が塞ぐ思いもしましたが、例えばですね、
   義捐金がそういうところに、こう、優先的に回されるとか、その、
   何らかの、その行政の役割を期待したいという思いが、
   どうしても残ってしまうんですけれども。
日下部:ま、これだけ大規模な災害で物を言わない、あるいは言えない
   お年寄りの声はなかなか行政に届いていないのが実情です。
   まあ、介護の必要な高齢者がどれだけいるのか、
   実態もまだ把握されていません。
   とにかく今はですね、現場の医療関係者やボランティアの熱意に
   支えられている。
   しかし、問題の解決には、半年とか、それ以上掛かるという指摘が
   ありますから、いつまでも、こういったボランティアの人達に、
   まあ、頼るわけにも行きません。
   ですから、とにかく公的な支援は必要です。
   まあ、例えばです、介護が必要な高齢者専用の仮設住宅、
   これの建設など、とにかく受け皿づくりが急務です。
   そうすれば、先程のね、解雇された弁護士、介護師の就職先等にも
   なりますし、こういった受け皿づくりが急務だと言えます。
   最後に、この施設の理事長の言葉、これが非常に印象的だったので、   ご紹介します。
   「津波をお年寄りたちの人生最後にステージにしてはいけない。
   必ず、復興を遂げて、豊かな最後のステージを迎えさせてあげたい」
   仙台からは、以上です。

特集「代替エネルギー」 リード
金平:はい、続いての特集です。
   福島第一原発の事故で、原子力発電の持つリスクの大きさ
   というものを私たちは改めて認識したわけですけれども、
   果たして、別の方法で電力を得ることは出来ないんでしょうか。
   そこで注目を集めているのが、太陽光発電など、自然エネルギーを
   使った発電の実用化です。
   ドイツや中国などこの分野での海外の取り組みも含めまして、
   代替エネルギーの今を探りました。

特集「代替エネルギー」 受け
久保田:ドイツでは、既にかなり進んでいるんですね。
   誰でも電気を作れるし、それを優先的に買い上げなくてはいけないと
   法律で明記されているんですね。
金平:そうですね
久保田:そうすると、自然エネルギーの電力が増えそうですよね。
金平:そうですね。
   実際に、その、2000年に6%でしたっけ、買い取り制度が
久保田:それが6から17%に増えたんですもんね。
金平:あの、日本でもね、実は、VTRの一番最後の方にあったんです
   けど、、あの日ですよね。3月11日。その大震災が起きた日に、
   奇しくも、その、全量買取りを含む、「自然エネルギーの固定価格
   買取制度に関する新しい法案」というのが閣議決定されたんですね。   これは、元々今では評判の悪い09年の民主党のマニフェストの中に   もあった話なんですね。
   で、これは、自然エネルギーの普及を、こう、もっと広めよう
   というような民主党の公約に従って、
   閣議決定されたものなんですけれども、
   これをしっかりですね、通常国会で審議して、
   この意志っていうのをきちんとですね、貫き通して欲しいという風に   思いますですね。
   環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんが言っていましたように、   日本でなんで、その自然エネルギーの普及が進まなかったか
   というと、その、電力のオープンな市場を作ることが非常に
   うまくいかなかった、阻まれていたという歴史がありますので、
   とかく、こう、閉鎖的、独占的といわれたような、その、電力市場の   見直しっていうのをこれからもどんどん進めて欲しい、と。
   そのため、多少、電気代が上がるとか、そういうことがあるかも
   しれないんですけど。
久保田:デメリットも含めてこれから話し合う。
金平:そうですね。
   報道特集、では、また来週。



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