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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#28 今週は世の中がすごく動いているのにね…

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久保田智子さんを囲んで。スタッフ一同。

こんにちは。
番組を3年間にわたって担当してきた久保田智子さんが「卒業」されました。この「卒業」という言葉、オンエア直前に、久保田さんが「それだけはイヤですからね!」と言って、とても嫌がってしまったので、実際、本番でなんと言おうか困ってしまいました。「卒業」というのは学校で定められた履修内容を終えて次に進級するという区切りですけれども、うーん、困った、困った。それで事実をそのまんま「さて、『報道特集』のキャスターを3年間にわたり務めてきた久保田智子さんが、今日でこの番組の最後の出演となります」とだけ言いました。超多忙の久保田さんとは、なかなかきちんと話をする機会も作れなかったという悔いが大いに残っていますが、互いに猫好きであるので、なんかその辺はわかっちゃってる部分もあるように勝手に思い込んでいました。ホントに勝手ですね。今後は夕方の「Nスタ」で大いに活躍されることと思います。期待しておりますです、はい。

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さて、局の編成方針とやらで、今週(27日)の「報道特集」はお休みです。世界陸上のためなんだそうです。今週は、民主党党首選=ポスト菅選び、カダフィ体制崩壊、島田紳助の引退騒動と、世の中、猛烈に動いている一週間になっちゃいましたけどね。とても残念ですね。

8月20日放送のスタジオ部分を採録しておきます。

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「報道特集」 8月20日(土) 放送スタジオ部分

◆冒頭あいさつ
金平;今晩は。「報道特集」です。今週はお盆をはさんだ一週間でした。被災地でも、先祖や亡くなった人々の霊を慰めるさまざまな営みが行われました。今日の特集では、津波にまつわる先祖たちからのメッセージについてお伝えしますが、その前に今日のニュース、久保田さん。

◆特集1ふり
日下部;和牛オーナー制度で7万人もの出資者を募り、先ごろ4300億円と言う今年最大の負債を抱え経営破綻した安愚楽牧場。和牛オーナー制度が行き詰まったのは、会社側が言うように口蹄疫や原発事故のせいだったのでしょうか。経営破綻の本当の原因はどこにあるのか、取材しました。

◆特集1受け
日下部;30年続いた安愚楽牧場がなぜ破綻に至ったかについては、さらに経営実態が解明されることを待たないといけないと思うんですよ。ただ私が現場に行って実際に感じたのは安愚楽牧場というのは牧場とは名乗っていますが、やっていることは本来の畜産業とは随分違うなということです。例えば宮崎の口蹄疫の時の安愚楽牧場の対応ですが、近所の一般の畜産農家とは違う。一般の農家の方は牛を守ろう、感染を防ごうとする一方で、安愚楽の方はとにかくオーナーの評判を守ろうとしている。VTRではあまり触れられませんでしたけども、非常に地元の畜産農家と摩擦がある。非常に不信感があると、両者の間に。そういう実態があります。ただ安愚楽はVTRにあったように、日本の繁殖牛の1割を所有している訳で、今回の破綻というのは消費者の問題だけではなくて、畜産業界にとっても非常に大きな問題ではないかと感じました。
金平;私なんかは昔のテレビCMで「安愚楽牧場♪」ってやっていましたよね。とてもよく覚えているんですけど、正直に言うと、ポジティブな印象をもったこともありましたけど、今回の経営破綻というのは、放射能汚染の影響も全く無関係ではないというふうにも思うんです。ただ今言われたように、これだけのオーナーの数と肉牛の数を考えると、社会的影響は非常に計り知れないのがある。今後の再生のプロセスについてしっかりと透明性のある説明をして頂きたいと思います。

◆特集2ふり
金平;次の特集ですけれども、まずはこちらをご覧ください(モニターに移された福島県地図と、津波による浸水域を表したCG)。こちらの地図の青い部分は今回の津波の浸水域を表しています。赤い点は地元に古くからある神社の場所なんです。津波の浸水域の線上に多くの神社が無傷で残っていたという、なんとも不思議な現象が確認されました。今回私たちの取材で浮かび上がってきたのが、何百年、何千年の昔から伝わる、先人達の知恵。言わば「いにしえからの警告」とも呼べるものでした。

◆特集2受け
日下部;福島第一原発が元々30メートルあった台地を、20メートルも削って作られたというのは驚きなんですけれども、東京電力が記録映画の中で謳いあげていた、“人間の計り知れない叡智”これはいったいなんだと言う感じがしました。
金平;正直に言うと「人間の驕り」というか、そういうものを感じてしまうんですけれども。ただ今回の原発事故でいえば、貞観とか慶長津波が起きていた時というのは、言わば「自然に対する恐れ」と言うか、そういうものを持っていた時代ですよね。今の時代とは全く違う。神社と言うのはもともと神道が「自然に対する恐れ」とか、アニミズムが基本にあるということを考えなければいけないと思うんですがね。それにしても浪分神社の由来と言うか、これは実は地元でも宮城県でも、震災復興会議でも第一回の議題になっていて、そこでも話し合われたということを寺島実郎さんからもお聞きしたことがありますけど、VTRの中にあった記録を先人達が書き記していたことの意味を、私たちはしっかり受け止めなければならないと思うんです。なぜかと言うと、先人達は自分たちが味わった苦しみを、後世の人たちに味わって欲しくないということから記録したんだと思います。そういう意味ではジャーナリズムの仕事と非常にダブって見えて、そういうものが、後世に私たちがどういうものを残していけるかという、どういうメッセージを残せるかという、そういう問いかけを今、改めて突きつけられたと思うんです。
 日下部;いずれにせよ、伝えていくことの大切さと難しさを感じさせられました。

◆久保田智子アナウンサーからのお知らせ
 金平;さて、「報道特集」のキャスターを3年間にわたり務めてきた久保田智子さんが、今日でこの番組の最後の出演となります。
 久保田;「報道特集」を担当しておよそ3年、とても運が良かったなと思います。ありがとうございました。さて次回からは「報道特集」、装い新たになります。私に代わりまして、竹内香苗アナウンサーが担当します。私の一つ下(後輩)なんですけれども、そして日下部さんも20年ぶりにニュースを読むということで。
 日下部;はい。
 久保田;金平さんは読まないんですか?
 金平;読まないんです(笑)。
 日下部;さて、「報道特集」ですけれども、来週は世界陸上の中継のためお休みです。次回は9月3日午後5時からです。
 金平;(久保田に)お疲れ様でした。



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  • 宮島敏郎さん
  • 2011/08/30 21:32
金平さんお久し振りです。報道特集のFBページ開設やっとでしたね。その動線でこちらへお邪魔しました。安愚楽牧場の企画も、津波と神社の企画も見応えがありました。話しは変わりますが、ちょっと前に、岩上さんをユーストリーム絡みで取材された時は、岩上さんに押されてましたね。でもネットメディアをタブー視せず取り上げるのは金平さんくらいですから、拍手を送ります。