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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#45 ええ? 「原発事故は収束した」だって?

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テレビニュースは終わらない。きょうの正午すぎにそのニュースが入ってきました。北朝鮮の金正日総書記が死去したという一報です。それから各テレビ局は臨時特番で溢れていました。「終りの始まり」を予感します。先週の放送のスタジオ部分を採録しておきます。
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12月17日(土)スタジオ部分

オープニング
金平:こんばんは。「報道特集」です。野田総理が、きのう「原発事故は収束した」と宣言しました。辞書を引きますと、収束は「おさまりがつくこと」とありました。私だけではなく、多くの国民の心は、これでは収まりがつかないと思っていると思います。それでは今日のニュースです。

特集1リード
金平:野田総理が、きのう福島第一原発について、事故の終息を宣言しましたが、原発で働く作業員はいまだに、過酷な環境におかれています。私たちが取材した茨城県の東海第二原発にいた18歳の青年は、何と原発の燃料プール内での作業に従事していました。

特集1 受け
竹内:きのう政府が、福島第一原発の事故の収束を宣言して、野田総理は「英雄的とも言うべき献身的な行為に感謝を申し上げる」というふうに話ましたけど、賃金を含めて過酷な労働環境で働く現場の方々は、その表現をどんな気持ちで聞いていたんでしょうね。
日下部:英雄と言っているんですけれども、発注元の東京電力はですね、発注先のことは分からないと、今コメントで言っているわけですね。つまり、最前線で働く作業員の待遇とっても作業員がいくら貰っているかも、たぶん知らないわけですよね? 一方で、同じ論法で言えば、誰がどこの現場で働いているかも把握してないとなると、いつもは東京電力はテロ対策とか非常に神経質なのに、じゃ、安全管理面はどうなっているのか、これも心配ですし、とにかく現場は、今後何十年にもわたって人手不足が続くわけですから、現状のままではですね、トラブルが起きることは、明らかだと思うんですけどもね。
金平:端的に言うとですね「差別構造」というんですかね、原発労働にともなう。実はね、物理学者の山本義隆さんという人が出した本なんですけどね。この「福島の原発事故をめぐって」という本で、原発という技術自体が差別を再生産するような側面を持っているんじゃないかと指摘しているんですね。例えば、一番危ないところがね、一番恵まれていない一番弱い人たちに押し付けられているとか、あるいは都市で使う電力のために過疎地に原発が出来てそこから送られているみたいな、そういう「差別構造」自体を再生産するような仕組みというのが原発にはあるんじゃないか、山本さんは「原発ファシズム」という非常に強い言葉を使っていますけどね。本来は放置してはいけないようなことが、まるで普通なようにずっと続いているというふうにみると、暗澹たる思いがしましたけどね。

特集2リード
日下部:次です。
中国漁船による韓国の海洋警察官殺害事件は、周辺国に衝撃を与えています。これは、民間人が起こした事件ですが、中国は国家政策として海洋権益を求め日本近海にも艦隊を展開させるようになりました。尖閣諸島を含む海域の防衛にあたる精鋭部隊にカメラが密着しました。

特集2受け
竹内:取材した巡田記者です。長崎佐世保基地にこうした精鋭部隊がいて厳しい訓練を積んでいる。実際の映像では、初めてみてちょっと驚きました。なかなか取材できないんですよね。
巡田:佐世保にあるんですね。今回、尖閣の事件が起こってから初めてカメラが入りましたね。
日下部:VTRにもありましたけど、中国が大国にふさわしい海軍を持ちたいという思いは、国内のナショナリズムも後押しがあって非常に強いものがあると思うんですけど、今後、海域でですね、思わぬ事態が起きるということがありますよね。
巡田:それはね、危険性としてありますよね。だから、ヘリがVTRにありましたように、凄く接近してきたりですね。あの時に過敏に反応してボンッと一発撃てばですね、本当に軍事衝突になりますね。それを、防衛省の幹部も相当気にしているわけですね。
日下部:そうした中で、中国はすでに一隻の空母を就航させ、さらに、初の国産空母もまもなく出来ようともしている。こういった状況どうですか?
巡田:空母というのは、1兆7000億ぐらいするんですけど、洋上を動く基地ですよね。ですから、米韓合同訓練の時も、航海に入っていくことも、中国は非常に嫌がったんですよ。それぐらい、半径500キロぐらいを制海権持ちながら進むわけなんですね。だから、アメリカの世界戦略とも、そうとうこれトラブルが起こると思いますね。
金平:巡田さんね、僕は、正直言って「怖い」と思いました。敵という言葉が精鋭部隊からごく自然と出てましたし、若い隊員は「命を懸ける覚悟がある」というふうに言ってましたですね。日本という国は、戦後は平和憲法を維持して、戦争をしちゃいけないっていう線だけは守ってきているんですね。客観的に言うと、これは戦いの準備しているわけでしょ? 正直それが心配になっています。こういう緊張を和らげるためには、本来は政治とか外交の役割というんですか、それが重要だと思うんですけど、それが機能しているか心配なんですよね。
巡田:だから、シビリアンコントロールですね。これが一番大事だと思いますね。

エンディング
竹内:韓国のイ・ミョンバク大統領は、午後大阪の伊丹空港に到着して今頃、野田総理大臣と
日下部:これ、どこですかね? 京都ですけども、明日はね。今は、和やかですけど、明日の首脳会談ですけれども、大統領もあと任期1年ということで、求心力が若干低下していますから、なかなか和気あいあいな会談になりそうもない感じがしますけどね。
金平:今年の5月にもね、被災地を訪れたりしたという記憶もありますけども、1年に2回来た。京都でしょ?何を食べるんでしょうかね?今日ね。
日下部:野田さんが韓国行ったときは、ドジョウを食べたんですよ。
金平:そうでしたね。
「報道特集」では、また来週。



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