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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#46 金正日氏死去をめぐり今年最後の放送

2011年最後の「報道特集」は全枠、金正日総書記死去の北朝鮮情勢をめぐってお伝えしました。日下部キャスターが韓国へ飛び、あとは国内で取材に回り、全員参加の内容でした。なかなか硬派の内容だったと思いますが、クリスマスイブの夕べのあわただしい空気の中で、どれだけの人々が関心を持ってみたのかはわかりません。
日本と北朝鮮という国のあいだには国交がありません。拉致問題と核開発で、あの国は日本にとっては「仮想敵国」となっているのが現実だと思います。報道の役割は、憎しみを煽ることではなく、なぜこのような事態になってしまったのか、という冷徹な分析と検証、そして圧政下に苦しむ人々の事実を提示することでしょう。その意味では、この「報道特集」のような放送は他とは一線を画していたと自負していますが。
来年も「報道特集」よろしくお願いいたします。みなさんの肉声による応援と叱咤激励が支えです。写真は僕ら「報道特集」のスタッフにおいてついに誕生したTHE HOUTOKU BANDのデビュー・ステージです。厚みがあって、よかったっすよ。
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衝撃デビューを果たしたThe Houtoku Band

24日放送のスタジオ部分を採録しておきます。みなさん、よい年末年始を。
そして被災地の皆さんも来年が希望のもてる一年でありますように。

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●冒頭挨拶
金平:こんばんは。「報道特集」です。クリスマスイブの夕べを楽しんでおられる方も多いと思いますが、お隣の国・北朝鮮は今、喪に服しています。今日の「報道特集」は、この閉ざされた国、北朝鮮をめぐって、私たちだけが知る事実を含め、総力取材でお伝えします。それでは、まず今日のニュースです。

●特集前半 リード
日下部:19日に死亡が公表された北朝鮮の金正日総書記。その69年の生涯は謎のベールに包まれていました。その動向や健康状態、北朝鮮がこれまで決して明かさなかった極秘情報が取材により見えてきました。まずは、彼が日本に密入国し、東京に滞在していたという証言です。

●特集前半 スタジオ受け
竹内:東京赤坂にあるTBSのまさに目と鼻の先にあった高級レストランに金正日総書記が若い頃に訪れていたというのは、事実だとすれば驚きですね。
金平:金正日氏の東京、日本滞在説は、実は日本の公安当局の中では割と有名な話なんですね。僕自身も1980年頃ですが、写真を見せられて「これは1970年代半ばに日本に来ていた金正日なんだ」と言われたことがあります。もちろん、こういった話につきもののいわゆる「ガセネタ」というのも沢山あります。ただ私は、いくつかある中の金正日氏の日本極秘滞在説は、可能性は結構高いと思いますね。逆にいうと、日朝間で密出入国が比較的容易な時期がかなり長く続いていたということがあると思うんです。ただ冷静になって考えてみると、国家元首になるような人物が隣の国に密入国すること自体の異常さと言いますか、国交のない両国の不幸な関係を象徴しているようなエピソードだと思います。
日下部:私は17年前の金日成主席の死亡直後に韓国を取材したんですが、そのときと今回の違いを言いますと、当時は北朝鮮に対するアレルギーも強かったんですが、南北の同族意識も強くて、若い大学生は熱い感じで南北統一を語っていたのが非常に印象的だったんですが、今回、取材に行って一般の韓国人の様子がどうかというと・・・しらけているというか冷めてるというか、統一という言葉を実際に韓国の人から聞くことはなかったです。そういう意味で分断の固定化ということをよく言われますが、それを今回実感しましたね。

●特集後半 リード
金平:さて、金日成主席の死から金正日総書記死去までの17年間、北朝鮮は核開発を進めて国際社会で孤立を深める一方、国内的には食糧不足で困窮を極めていました。そんな北朝鮮の内部を撮影し続けてきたジャーナリストたちも存在します。金正日時代とは一体なんだったのか。未公開の映像も交えて読み解きます。

●特集後半 スタジオ受け
竹内:VTRにありましたが平壌第一百貨店でモノが陳列されているのに買えないというのは一体どういうことなのか、私たち日本から見ると信じられないような光景ですよね
金平:1999年なのですが、私も一度だけ平壌に入ったことがあるんですが、平壌って町自体が・・・全体がショーケースみたいになってる。すごく映画のセットみたいな都市なんです。そういう意味では虚構だらけというか。モノがあるのに売れない百貨店みたいな、虚構にまみれた街だという印象を受けましたね。そういう意味では国民は凄く不幸だという風に思います。
日下部:考えてみると、金正日総書記の生涯自体も虚構というか、脚色されたところもあるんですね。例えば、生まれた所は公式的には革命の聖地、白頭山で生まれたと言っていますが、実際はどうも旧ソビエト領内だと言われているし、亡くなった場所についても列車の中だと発表していますが、韓国の中では平壌の別荘とか官邸で亡くなったのではと言われています。結局、北朝鮮としては、列車の中で現地指導に行く途中に死亡した・・・最期まで国民のために働きながら死んだという美談を作ろうとしているとの指摘がある。逆にいうと、そこまでしないと国がまとまらないのかなと感じてしまいますね。
金平:今後の北朝鮮については、ボズワースさんも言っていたように、アメリカも中国も韓国も、北朝鮮をこれ以上混乱に陥らせたくないということでは利害が一致している。ひるがえって日本ではどうかというと、今の民主党政権では、全く自民党時代と比べても北朝鮮との接点がない・・・無為無策の状態、かつアメリカ任せがずっと続いてるところがあって、今度の機会をむしろ転機として、日本政府は主体的にモノを考えていくような関係改善の道筋にできればと思いますが。

●エンディング
竹内:今日は今年最後の「報道特集」ですが、今年はいろいろあって大変な年でしたね
岡村:スポーツ界も沢山震災の影響を受けましたが、やはりなんといっても「なでしこジャパン」の世界一をおいては振り返れないですね。
日下部:国内のニュースは大震災に尽きると思うんですが、世界的には「アラブの春」とか、EU経済危機とか、最後は金正日氏の死去と大ニュースが続きました。
金平:すごい年でしたね。来年は良い年にしたいなと思いますが。来年のスタートは1月7日ですね。では「報道特集」また来年!



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  • okada kazunoriさん
  • 2011/12/31 00:57
お疲れ様でした。良いお年を・・・