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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#65 承前

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北朝鮮 新体制ふり
日下部:国際社会からの制止を振り切り、打ち上げを強行し失敗した北朝鮮。金正恩氏にとっては出鼻を挫かれた格好ですけれども、新体制の北朝鮮は今後どうなるのでしょうか。

スタジオ受け
日下部:その北朝鮮の新体制ですけれども、平井さん。今回の人事で最も注目されたのはVTRにありましたけれども、この崔竜海氏。そしてこの人物は非常に張成沢氏とも近いといわれていますね。
平井:そうですね。崔竜海さんは政治局員候補から一躍、政治局常務員に大抜擢されたわけですね。それに非常に注目したいのは軍の総政治局長というポストを獲得しました。このポストは軍を統制、コントロールする非常に重要なポストなんですね。このポストをもともと軍人ではない党の人物であった崔竜海さんが軍服を着てこの地位に就くということは非常に意味のあることですね。それと、崔竜海さんと張成沢さんは青年組織を指導し、浮沈を共にしてきた。出世する時は共に出世し落ちる時は共に落ちたその二人がタッグを組んでやってくるという新しい政治体制ですね。
日下部:そしてもう2人のキーパーソンですね。李英鎬さんというのは軍の中では飛ぶ鳥を落とすような勢いだったわけです。そしてもう一人はご存知の金慶姫さん。この2人の関係はどうなんですか。
平井:金慶姫さんは今回、党の書記局に入りました。書記局に入ることで金正恩さんを支え、金ファミリーのコントロールをなさるだと。そしてこの間あまりに、党参謀長の李英鎬さんがパワーを拡大してきましたから、その李英鎬さんをやや抑制するというか、けん制するという意図もあるんじゃないでしょうか。
日下部:それにしても、金正恩体制、船出からやや躓いた形になったわけですけれども今後の北朝鮮の行方をどうみますか?
平井:そうですね。今回の発射というのは強盛大国の大門を開くという一大イベントだったわけですよね。ところが一方で人民の生活は向上していない。それをある種、隠すためのものでもあったわけで、人民の生活も向上しない、イベントも失敗したとなると少し体制維持という面で住民の失望感がボディーブローとして効いてくる可能性はあるんじゃないでしょうか?

大挙の自衛隊に揺れた島 ふり
金平:北朝鮮がミサイルを発射した際、私は上空付近を通過することが予想される石垣島にいました。更には日本最西端の与那国島に自衛隊が配備されるのを取材しました。その時島では一体何が起こっていたのでしょうか?

スタジオ受け
金平:香田さん。実は、私は昨日までずっと沖縄で取材をしてたんですけどね、この騒ぎの中。沖縄は自衛隊に対する非常に複雑な感情がありますよね。沖縄戦の経験がありますから。今回の自衛隊の配備の仕方を見ていて、実際の部隊を知っている人間として、何かおっしゃりたいことはありますか。
香田:私は6年ほど前。平成17年、18年のほぼ2年間。佐世保総監として沖縄を自分の担当区域として持っておりましたので、当然、与那国島を始め、石垣、宮古は頻繁に訪れたことがあります。沖縄につきましては色んな事情で自衛隊に対する厳しい感情があるのは事実だと言えます。ただし同時に特に与那国、石垣、宮古の3島につきましては我が国の西側の国境として、中国、台湾と接しているということで、自衛隊に対する感情とは別に国境の島としてどうあるべきか、何かしなければならないということも、私は同時に強く感じました。今回の配備ですけれども、新たな任務として、万が一ですけれども北のミサイルの一部が落下するかもしれないという任務で、島民の方々の安全を守るとことで配備をしたわけですけれども、この実際の配備につきましては私の事前の想像よりも遥かに順調に言ったということでここはある意味、ほっとしたとかびっくりしたと感じています。
金平:地元では大きなニュースになっていたんですけれども、石垣島に配備されたPAC3を警備するために自衛官が実弾をこめた銃を携行していたという話があって。今回の全体の動きというのが、将来、沖縄に自衛隊を配備するための「地ならし」になっていたのではないか?という声もあったんですが、どう思われますか?
香田:その声については承知しております。まず銃を持って警備をしたということですけれども、これは離島に実弾を持った部隊が展開する。離島自体が自分を守る能力があまり無いということで、逆にゲリラが攻めてこないとも限らない。確立は凄く低いんですけれども、自衛隊としてはしっかりと対処をすることが必要だったんだというふうに考えます。それから、地ならし論につきましては、主要な任務は島民の防護ですから、その為に配備されたわけですけれども、万が一があるとしてもそれは長期的な自衛隊の配備計画の中で地道にしっかりと地元対策をやって実施していくものだろうということで、副次的な産物としてはありえるのかなと思います。
金平:時間が来たようです。どうもありがとうございました。
竹内:以上、特集でした。続いては岡村キャスターのスポーツです。

エンディング
日下部:それにしても北朝鮮だけでなく、今週は色々なニュースがありましたね。
竹内:京都の祇園で起きた自動車事故ですとか、大飯原発の再稼動についてのニュースもありましたよね。
岡村:そしてスポーツではダルビッシュ投手のメジャーデビューもありましたからね。
金平:明日はその原発でいうと浜岡原発の地元の御前崎市の市長選挙もあって、これは要注目だと思いますね。
では「報道特集」また来週。



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