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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#95 「捨て身の年内解散論が…」

今、これを書いているのは11月15日の夜です。あした、衆議院が解散されます。このあいだの放送(11月10日)の冒頭で、僕は「捨て身の年内解散論が出始めています」と言いましたが、それが加速度を増して14日の党首討論での首相自らの「解散宣言」となったわけです。永田町はすでに走り出しています。さて、国民は実感として、この政治劇をどのようにみているのでしょうか?
11月10日放送のスタジオ部分を再録しておきます。おやすみなさい。これから眠ります。
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オープニング
金平:こんばんは。「報道特集」です。アメリカではオバマ大統領が再選され、中国では習近平氏が党大会で総書記に選ばれます。翻って私たち日本の政治をみますと「捨て身の年内解散論」が流れ始めています。この国の国民不在の政治はどこまで漂流を続けるのでしょうか。続いてはこのニュースです。

特集1 リード
日下部:特集です。中国では今開かれている共産党大会を経て、習近平国家副主席が総書記に就任し、新たな主導体制がスタートします。順当にいけば、今後10年にわたり中国を率いていく習近平氏の人物像、また反日デモを経験した日本企業は新体制発足を前にどう動いているのでしょうか。

特集1 受け

岡村:フィリピンに進出している企業を取材してきたんですが、平均年齢23歳で若くて、安い労働力が豊富って言うのが確かに生産拠点としては魅力的なんだと思います。ただ国内のマーケットとしては小さすぎる国だということで、むしろ13億人をかかえる中国のマーケットとしての存在感は感じましたね。

金平:反日的ではなくて親日的なところに進出したいっていう中小企業の気持ちはとても分かるんですけどね、とはいっても、中国なしでは世界経済っていうのは回っていかないわけですから。かつて関係が悪化すると「政冷経熱」って言って、経済活動だけは繋ぎ止めるみたいなのがコンセンサスとしてあったんですけど、今は「政冷経冷」でしょ。そういう中では、政治の役割というのは国民同士の交流をスムーズに進めていく関係を作っていくっていうことが大事で、狭いナショナリズムの中に経済活動を封じ込めてしまうような方向にいかないでほしいと思いますね。その中でも日中間の関係をこれ以上こじらせてはならないと思うんですが、政治状況を見るとどうなのかなってとても心配になります。

日下部:いずれにせよ、15日に選出される新しい指導部っていうのは順当にいけば今後10年間中国を引っ張っていくわけですよね。ただ13億の人口を抱えている超大国のリーダーたちを、わずか200人あまりの共産党員が密室で決めるというシステムは変わりないということですね。ただ今回、今までと違うのは毛沢東、鄧小平といった突出した人たちの影響下にない初めての人事なんですね。というのは胡錦濤主席も江沢民前主席も鄧小平のいわば「鶴の一声」で決まったわけです。ところが今回は指導層間の合議で決めるということで、非常に人事も揉めているようですね。あともう一つ注目したいのは、今回新たに指導部、政治局に入る人たちの中には第6世代と呼ばれる人たち、大体40代後半なんですけど、10年後15年後に中国を率いていくリーダーのタマゴたちなんですね。中国はそこまで見据えているわけです。一方日本はどうなんでしょうか。

特集2 リード
岡村:東日本大震災から明日で1年8ヶ月です。被災地の自治体では、今も残る被災した建物を保存するか解体するかで揺れています。さまざまな意見がある中で、そういった建物は津波の威力や今後の対策を考える上で貴重な存在であることも事実です。これらの建物には津波に関する世界初ともいえる謎が残されています。

受け
岡村:被災地でお話を伺うと本当に意見が分かれているんだなということが感じたんですが、VTRにもありました、陸前高田市の市役所旧庁舎は解体することが決まっています。解体工事が始まるのを前に今日遺族や市長が参列しお別れ式が行われました。ではTBSの福島解説員に聞きます。こういった被災した建物にはどういった意味があるのでしょうか。
福島:私は2つそれぞれメッセージを持っている気がするんですよね。実はVTRで紹介したように、津波の猛威を物語る、津波の怖さ高さ、強さ、そういう点が1つ。もう1つはこういった建物は他の建物と違ってしっかり残っていますよね。大きなダメージを受けたけれどもしっかり留まっている。ここに今後の津波防災を考える上で大きなヒントが残っている気がするんですね。
日下部:津波の残したものからは、これまでの常識を覆すような事実が相当あるようですね。
福島:そうですね。VTRの中にも出てきました鉄筋コンクリートの建物3階以上は基本的には避難場所としては安全といわれていましたけど、全く通用しませんでしたよね。ただしその一方で、残っている建物を見ていきますと、共通した特徴として大きな建物、そして重さのある重い建物、これが残っているんですね。だから鉄筋コンクリート層の建物、今後の津波に強い建物っていうのを考える上ではそこに非常に大きなヒントがあるように思います。
金平:建物を残すもう1つの意味で考えると、建物は人間がいて初めて意味があるわけですよね。「負の世界遺産」っていう言葉がありますよね、広島の原爆ドームとか。それは人間の知恵の限界を伝えていくっていうようなそういう意味もあると思うんですけど、そういう点ではどうですかね。
福島:記憶と教訓を残す象徴として、やっぱりこういう建物があったほうがいいという考え方は地元でも当然あるんですけど、でも純粋にそこで生活する方にとっては見るに忍びないという声も大きいんですよね。南三陸の防災対策庁舎などで言うと、残すべき解体すべきそしてもう少し議論尽くそうという三者三様の意見が割れていて、自治体が対応に苦慮しているというところがありますよね。ですから、残すにしろ残さないにしろ、やっぱりあくまで地元の方々声が尊重されるべきだと思いますし、もし解体するのなら建物が持っているメッセージっていうのを最大限に引き出した上で解体をっていう選択肢が望ましいと思います。

エンディング
岡村:さて今週は大学新設の認可をめぐって田中真紀子文部科学大臣に振り回されましたね。
日下部:本当にあの騒ぎは一体なんだったんだていう感じがしないでもないですが、ただ大学の認可のシステムのおかしさ、例えば、認可される前に大学の校舎作っていたりとか、生徒募集しちゃったりとか一体今までの認可システムはなんだっただろうな考えさせられるところもありましたよね。
金平:やり方が「真紀子流」っていうかなり強引だったていうところもあるんですけど、でも耳を傾けなきゃいけない部分ってあると思うんですよね。大学の数が多すぎて、どんどんレベルが下がっていっている危機感ってあったと思うんですが、それにしてもやり方があまりにも厳しすぎた。
佐藤:振り回されるのは学生ですよね。
金平:そうですね。
「報道特集」ではまた来週。




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