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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#97 政党は何のためにできるんだろうか?

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時間が加速度的に早く過ぎ去っていく。公私両面で、いろんなことが身の回りで起きてこの一週間はめまぐるしく動いた。総選挙に向けて政治集団の離合集散がこれからも続くだろう。それにしても、政党とは一体何なんだろうか。どういう社会を作っていきたい、どのような生き方を選択したいという「理念」を共有することから政治的な党派集団=政党=political Partyはできるのだ、と思っていたら、目的と手段が逆転することもあるらしい。まずは多数派を確保して政治的な権力を手に入れてのちに、それから理念を整理していくとか。政治の冷徹な原理は、敵を葬ることにある。麻布十番で鳩山由紀夫元総理に話を聞いた。政治のこわさをあらためて実感した。
台湾の低レベル核廃棄物の貯蔵施設をめぐる現地取材。日本の某県の状況と二重写しになって見えた。何やってんだか。日本も台湾も。厄介なものは過疎地に、島に、マイノリティに押しつけられる。
オンエアのスタジオ部分を再録しておきます。
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報道特集 2012年11月24日放送 スタジオ部分

●オープニング
金平:こんばんは。「報道特集」です。三連休の中日ですが、実質的に選挙戦はスタートしております。今回の特色は14もの政党が乱立していることです。政権交代時の選挙と様変わりした今の状況はなぜなのか。後ほどの特集で考えてみたいと思います。まずは、今日のニュースからです。

●特集1 リード
金平:特集です。今週、政界からの引退を表明した鳩山由紀夫元総理を「報道特集」で単独取材しました。26年前、政治改革に想いをはせ、政界入りをした鳩山氏ですが、かつて新党さきがけ時代にその熱い思いを共有した人々は今の政治の現実にどんな思いを抱いているのでしょうか、選挙制度の在り方も含めて、その証言からは今に繋がる貴重な教訓が伝わってきます。

●特集1 受け
岡村:当時、小選挙区制度の導入に動いた当事者たちが、その弊害を口にしていましたが、
なかでも、河野さんが今の政治の劣化の原因の一つは選挙制度と言われても仕方がないと話していたのが印象的でした。それだけではなくて、有権者にも責任があるという言葉は重い言葉ですよね。
日下部:私は90年代の初めに政治部記者をやっていて、選挙制度をめぐって、フランスやイギリスを取材したことがあるんですね。とにかく今思い出すと、当時は政治の世界だけではなくて、マスコミもとにかく小選挙区制にすれば、金権や腐敗政治がなくなって、健全な二大政党制が生まれると。とにかく制度さえ変えれば上手くいくと。そんな雰囲気があったのは確かです。今の政治的混乱、言われたように、一因は、政治制度、選挙制度にあったと思われるし、ただ、イギリス小選挙区制ですけど、欠陥を補うさまざまな制度とか、政治の仕組みに関心があるわけです。日本は、表面だけ制度を取り入れた。ということで、ただ、制度だけ変えるなら、中選挙区制に戻しても政治自体は変わらないんじゃないかという気がします。
金平:補っておきますと、鳩山さんが、一番26年間の政治生活の中で一番印象に残ったかを聞いたのですが、僕は民主党の政権交代だと思っていたのですが、鳩山さんは、さきがけをつくったことだと言ったのが、非常に驚きました。その鳩山さんが心血を注いだ小選挙区導入ですけど、小選挙区のもとでこれまで5回選挙を行っているのですね、総選挙を。振り返ってみると、過去の2回というのが、「郵政民営化選挙」と「政権交代選挙」、何か大きいブームの中の選挙だったと、そういう意味では「風任せ選挙」というような、面がなかっただろうかと、そういう時に陥りがちな欠点というのは、私たちはもう十分に知っているわけですから、今度の選挙はそういった意味ではとても過去から学んだ教訓を生かした、深い選択が求められているんだと実感しましたね。


●特集2 リード
日下部:天然資源に乏しく海に囲まれた地震多発地帯。日本と極めて似た環境にある台湾は、エネルギーや原発政策についても日本と同じような道を歩んできました。放射性廃棄物の問題も例外ではありません。長年核のゴミをいわば押し付けられてきた台湾の沖に浮かぶ小さな島を取材しました。

●特集2 受け
岡村:文化人類学者だったり医師だったりと研究の分野が異なる専門家たちが集まって、チームとして、こういった調査をするのは貴重な試みだと感じました。今回は、日本の調査団が行っているのですけれども、台湾の原発事情というのはどうなっているのでしょうか。
日下部:簡単に言うと、90年代の民主化以前はですね、国民党の一党独裁です。有無も言わせぬ原子力政策を進めてきていて、ランショ島の人々は犠牲者なのですね。ただ民主化以降というのは、2大政党の一つである民進党、これは完全に明確な反原発を打ち出していて、一つの大きなうねりになっているのですが、こういったこともあって、現政権も独裁時代のような強硬な手段はとれなくなっていますね。こうした中で、放射性廃棄物をめぐって処分に困って北朝鮮に運ぶ計画までもあったのですよ。これは国際的な非難を浴びて挫折しているのですけどね。そして、福島の事故を受けてですね、与党の国民党も稼働中の原発については、2025年までに廃炉する方針ですけれども、脱原発の方向では、多少台湾の方が進んでいるかなという気もするんですけどね。
金平:先ほども、このスタジオも震度4の地震がありましたでしょ。やはり地震ということで言うと、台湾も日本も隣接していて地震国ということで、こう見えてくる放射性廃棄物の処理の問題というのは、まるで日本の状況を二重写しにして見ているみたいで。情報の隠ぺいとかですね、都合の悪いものを過疎地とか島とか、少数民族の人たちに押し付けるという差別の構造が見えていて非常に他人事じゃないように感じました。
岡村:以上、特集でした。続いては佐藤キャスターのスポーツです。


●エンディング
岡村:今週は、パレチナ・ガザ地区へのイスラエルの空爆によって多くの犠牲者が出ました。
今は停戦状態ではありますがまだまだ心配ですね。

日下部:遠いところのような気がしますけれど、下手するとイスラエルとイランの衝突に繋がりかねない。日本にとっても遠い国の話ではないですよね。
金平:そうですよね。JNNの記者もガザの現地に取材入って本当に危ない、身の危険を冒しながらレポートしてきましたけれども。本当に空爆というのは子供とか女性とか一般市民を巻き込む本当に非人間的なことだと思いますね。
「報道特集」ではまた来週。



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