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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#161  齋藤雅俊プロデューサーお疲れさまでした!

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韓国の旅客船沈没事故。何とも痛ましい事態の成り行きを、僕ら日本からも固唾を飲んで見守っていました。IT技術で世界トップレベルの国と自称していた韓国。けれども足下の市民の安全がなおざりにされていたようです。転覆したフェリーボートの鋼鉄製の船体にほとんど手もつけられないまま沈没が徐々に進行していくという残酷な時間を僕らも共有してしまいました。そればかりか、韓国政府の救助体制のありよう、マスメディアの報道上の倫理、日韓関係の悪化を反映した一部の心ないリアクションなど、検証すべき点は多々あるようです。現場取材から一旦帰ってきた日下部キャスターは、取材をしていても、どうしてこんなことになってしまうのかと、人が人を信用できなくなったときに起きる負の側面をみて、悲痛な思いが極まったと話していました。もう一本の特集は、巡田記者の1年にわたった海上自衛隊幹部候補生学校の取材でした。スタジオ部分を再録しておきます。
この日の放送で、2010年の秋から3年8ヶ月にわたって『報道特集』制作プロデューサーをつとめてきた齋藤雅俊さんが、卒業されました。『報道特集』には以前のディレクター時代も含めて10年あまり在籍したことになります。「まずは取材ありき」を信条としていた現場派の人物です。これからも制作を通じた交流は山形の地から続くと思います。本当にお疲れ様でした。
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<あいさつ>
金平:こんばんは。「報道特集」です。韓国史上最悪となる恐れのある旅客船沈没事故。捜索活動は極めて難航しております。現場で日下部キャスターが取材中です。さっそく伝えてもらいます。日下部さん!

<特集1 中継リード>
日下部:韓国南部珍島の港です。日暮れが迫っていますけれども、家族とか知人でしょうか、少しでも情報あるいは現場に近づきたいという思いから港にぞくぞく人が集まってきているんですね。そして、こちらのほうですけども緊急車両やメディアの車がずらっと並んでいます。事故発生から80時間以上が経った今も270人あまりの人が行方不明になったままとなっています。何が救出活動を阻んでいるんでしょうか。今朝、実際に現場の沈没海域を取材してきました。

<特集1 受け>
金平:現場の日下部キャスターに聞きます。日下部さん。こちらから見ていてもなんとももどかしい思いがするんですけど、なぜこんなにも救出活動がはかどらないんでしょうか。
日下部:まずですね、今、ちょうど入ってきた情報があるのでお伝えします。女性一人の遺体が収容されたそうです。これで死者の合計は31名になります。それで金平さんの質問なんですけれども。確かに指揮系統の乱れという側面はあると思うんですが、今回の事故の場合ですね、現場海域の特殊性というものも理由に挙げられると思います。韓国西海岸というのは世界でも最も潮の満ち引きが激しいところ。つまり潮の流れが速い場所だということです。実際私も現場に行ったんですけど、止まっている船がどんどん流されるのを感じました。さらに水の透明度が非常に低い。手の先がほとんど見えないくらいの透明度だそうです。こうした悪条件の中作業時間は短い場合ですと10分程度が限界だとも言われています。
岡村:韓国にとっては史上最悪の海難事故になる恐れもあるわけですれけど、韓国社会に与える影響というのも大きそうですね。
日下部:はい、今、韓国のテレビからですね、バラエティ番組とかドラマが姿を消しているんですね。事故発生以来、延々と報道特別番組が続いた状態です。私の知人もですね、かつてこんなことは経験したこと無いと言っています。確かにたくさんの若者たちが巻き込まれたそういった面もあるんですけれども、韓国全体に自粛ムードが広がっています。こういった中ですね、安全面や事故への対応面で韓国はまだまだ途上国の段階じゃないかといった声も聞かれます。経済の豊かさの面で先進国入りした自信にある意味酔っていた韓国ですけれども、今回の事故はそうした自信プライドを大きく揺さぶっています。
金平:それにしても、政府の発表が二転三転してどんどん情報が訂正されたり変わっていったりですね、それを鵜呑みにして報じるメディアにも家族たちが翻弄されて非常に悲しみを増していってですね、そういうことに対して批判が集まっているようですね。
日下部:私も家族たちが待機している体育館を取材に言ったんですけど、政府当局やメディアに対する不信感、怒りでこちらがしり込みしてしまうほどでした。乗客の数ですとか、救助された人の数ですとか、基本的な情報でさえ政府当局はいまだに訂正を繰り返しています。そしてメディアの方も、報道を急ぐあまり、当局の情報をそのまま垂れ流しにしている面もあります。家族の人たちにとっては政府もメディアも信じられないと言って、SNSなどを使ってお互い独自の情報交換をしているんですけど、こういった情報もですね、不的確なものが多いとか未確認のものが多いといったことで、混乱に拍車をかけてしまっている面もあります。
金平:ご苦労様です。また何か動きがあったら伝えていただきます。メディアのありようが、混乱に拍車をかけているということで、自戒を込めてですけれども、ここは捜索活動に支障をきたすことが無いようにくれぐれも正確な情報をと言うことを祈りたいですね。

<特集2 リード>
岡村:次です。春は卒業、入学のシーズンです。厳しい訓練に明け暮れ、卒業後は安全保障の最前線に立つ若者たちの学校があります。「報道特集」のカメラが追った一年間の映像の記録です。

<特集2 受け>
岡村:一年にわたって取材を続けてきた「報道特集」の巡田記者に聞きます。一年と言うのは短いような長いような気がするんですが、彼らの変化と言うのはどう感じましたか。
巡田:彼らにとってはすごく短いと思いますよ。あれだけ追い立てられて時間が無いって言ってた一年ですから。やっぱり筋肉がついて体力もついて一般大学出身者でも防衛大学出身者とそんなに差がなくなってきますね。銃を撃てなかった握力が弱かったあの子なんてすごく筋肉がついてびっくりするくらい変わっていましたね。
岡村:そういった一般大学からの入学というのは増える傾向にあるんですか。
巡田:傾向としては増えています。今年入ってきた人の一般大学の競争率は16.4倍ですから、100人に対して1640人受けたということですよね。
金平:VTRを見ていて、正直なところ、韓国の旅客船沈没事故のことが頭の隅から全然離れなくてですね、日本でもああいうことがあると当然海上自衛隊も出動するんですよね。
巡田:そうですね、救難の技術っていうのは相当高いですからね。当然行きますよね。
金平:救助技術とか救命技術ですね、それは東日本大震災のときにも十分証明済みということがありますよね。
巡田:だから一般大学出身者のほとんどが、大震災が入学の動機だったと。あの自衛隊の活動が動機だったという人も結構います。ほとんどでしたね。
金平:見ていて、島を防衛するというのはもちろんなのかもしれませんけど、自国民を守るというか、災害救助にあたる最も頼りになる部隊が自衛隊だという面に期待したいという気もしますけどね。どうもご苦労さまでした。

<エンディング>
岡村:オバマ大統領が来週来日します。アメリカ大統領としては18年ぶり、クリントン大統領以来の「国賓としての来日」になります。
金平:国賓としてはね。オバマ大統領自身は2010年かな。今から3年ちょっと前の横浜のAPECサミットで来日したんですけど、僕は取材しましたけどね。そのときの総理大臣は菅直人さんでした。なんか大昔のような気もしますけど。そのときは大学生?
林:そのときは大学2年生でした。
金平:そうですか。
「報道特集」また来週。



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