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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#219 しっかりとした取材を続けていく意志

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暑い日々が続きます。先週は心身ともに疲れ果てましたが、気分を新たにして、しっかりとした取材を続ける勇気が湧いてきました。究極的には僕は視聴者を信じています。7月25日放送のスタジオ部分を再録しておきます。
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2015年7月25日 スタジオ部分

【金平あいさつ】
金平;こんばんは。「報道特集」です。
まもなく8月の声を聞きます。
毎年、戦争に向き合うことの多い季節がやってきますが、
今日の特集では、インドネシアの戦時中の性暴力被害者と慰安婦の今をめぐって
お伝えします。続いてはこちらです

【特集ふり】
金平;続いての特集、衆議院通過後も安保法案にこだわります。
小林;「報道特集」では尖閣諸島での有事に対応するという、
陸上自衛隊の水陸両用部隊を取材しました。
その精鋭部隊とは…。

【特集1 リード】
日下部;安保関連法案は来週27日から参議院での審議が始まります。
政府は今週、中国の脅威を強調する「防衛白書」や
東シナ海での中国のガス田開発の写真を公表しました。
こうした中、「報道特集」では尖閣諸島での有事に対応するという
精鋭部隊を取材しました。

【特集1 受け】
小林;戦争経験者である村山さんの言葉はやはり説得力がありますが
   若者たちと共に声を上げるこの姿は本当にエネルギッシュですね
金平; 昨日現場に行ってみていたんですが、91歳の村山さんと20代のシールズの若者が一緒にスイングしているんです。そのシンクロしている様子が
何とも興味深いというか。スピーチが終わって、ステージの後ろのいすに疲れたっていう感じで座っていたんですが、その間ずっと今のラップ調のコールのリズムに合わせて足を動かしてるんですよ。村山さんがそういうふうになんかしている様子を見てとても不思議な、とてもおもしろいなと思って見ていました。
日下部;VTRの前半で紹介した尖閣対応部隊ですが、平成30年度末までには3千人の水陸機動部隊になる。 水陸両用車やあのオスプレイも導入するので急ピッチで増強を進めているんですけど、安倍総理はことあるごとに、抑止力を高めることによって、日本のリスクは軽減するんだと言っています。もちろんそういう側面もありますけど、一方で別の側面もあって、相手側も日本と同じように考えた場合、つまり相手側も日本に対して抑止力を高めるということになると、これは負の連鎖として際限ない軍拡競争を引き起こしてしまいますんですね。さらに、抑止力というものが、力を背景に攻撃をとどまらせるものである以上、狂信的なテロ集団などに対してどの程度意味があるのかということも考えてしまいますけどね。

【特集2 リード】
金平;次です。
先々週のこの番組で、台湾の元従軍慰安婦の生存者の声に耳を傾ける特集を
放送しましたところ、たくさんのご意見をいただきました。
今日は、戦争中、日本が占領していたインドネシアにおける
慰安婦・性暴力被害者の姿をお伝えします。
これからのVTRでは、一部に生々しい表現や、
お子さんにはふさわしくない内容も含まれていますが、
証言の重要性にかんがみて、そのまま放送することとしました。
ご覧ください。

【特集2 受け】
小林;日本軍によるインドネシアでの慰安婦・性暴力被害については、
現地の様々な支援団体が、被害者の登録を呼びかけ、
ある団体では、およそ2万人の登録がありました。
一方、日本では、1995年に民間の募金と政府の出資でつくられた
「アジア女性基金」が、インドネシア各地に、
高齢者のための福祉施設を建設しました。
しかし、インドネシア政府としては、被害者の認定もしていませんし、
また、日本政府から被害者個人に対して、公式の謝罪や賠償は行われていません。
金平:今回一緒に取材をしたヒルデ・ヤンセンさんというオランダ人のジャーナリストがいるんですけど、この方が現地で性暴力の被害者とか慰安婦の方々の実態というのをコツコツ調べていたんですね。ずっとインドネシアに住んでいましたから。その女性の被害者たちっていうのが、今でもインドネシア社会の中で、いわば身を隠すように生きてきた人が多いわけで、そういう人たちに寄り添うっていうか、被害者の心を癒しながら取材をしてきたっていうのが垣間見えて、彼女たちから非常に深い信頼感を得ていたと。僕は日本人の男なんで、自分の立場から被害者の方に会うことはできても、ああいうふうに心を開いてもらうことはできなかったと思うんですね。そういう意味では、ヒルデ・ヤンセンさんなしでは今回の取材は成立しなかったと思いますね。
日下部;私の場合も台湾で慰安婦問題取材したときに、やはり寄り添う若い女性なしには取材できなかったと思うんですね。彼女らは前回も言いましたけど、政治的な主張から離れたところで、もう一度元慰安婦のおばあさんたちの声を聞こうとしている。元慰安婦の方たちに寄り添うことによって、戦場で女性たちがどう扱われたか学んで、できれば苦しみも分かち合いたいというですね、こうした若い女性っていうのは台湾だけでなく韓国でも増えている。こうした変化は日本人として知っていた方がいいと思いますね。
金平;この問題は戦後70年談話の中でも中心的な論点のひとつになっていると内外からは見られています。VTRのなかに、聞くに堪えないような生々しい証言もありましたが、歴史に誠実に向き合うということは、自らに不都合な事実に眼を閉ざさない、
耳をふさがない態度だと思います。その意味では、証言してくださった方々の勇気に敬意を表したい気持ちになったということを申し添えておきたいと思います。

【エンディング】
小林:戦後を代表する思想家の鶴見俊輔さんが今月20日93歳で亡くなりました。「9条の会」の呼びかけ人の方でしたね。
日下部:私は入社したてのころに鶴見さんにインタビューした覚えが、ラジオ番組ですけどね。緊張しちゃって何話したか覚えてないんだけど、こんなペーペー記者にも丁寧に答えてくれた印象があります。
金平:気さくで偉そうにしないんですね。さっきの映像の座り込みのときに排除されるときにクッと意志の強い表情がすごい印象的ですけどね。
「報道特集」ではまた来週。



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  • Sessoさん
  • 2015/08/03 12:14
2015/7/29-30の参院における
山本太郎氏の国会質問はこれまで議論されてこなかった
原発の安全対策に対する重要な視点だと思うのですが
多くのメディアがそれを報じていないのはなぜでしょうか。
それを報道しない=国民に知らしめることすらしない
というのは戦時中の大本営発表と同じことにはならないのでしょうか。
なにか目に見えない報道規制のようなものが
日本にも存在するのでしょうか。