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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#230 軍事基地をかかえるまち……対極の風景

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今年も残すところ2ヶ月を切ってしまいました。アップデイトが遅れてしまった間に、特集で扱った沖縄の辺野古をめぐる状況は新しい局面を迎えています。本体工事の着工に国が踏み切るという事態です。今、僕はあらためて沖縄がおかれてきた歴史を学びなおしています。それも琉球王朝といった独立国であった時代にまでさかのぼって。500年くらいのスパンでものごとをみると、そこにおのずと浮かび上がってくるものがある。そのように今は考えています。10月17日のスタジオ部分を再録しておきます。
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【冒頭あいさつ】
金平;こんばんは。「報道特集」です。
私たちの国には軍事基地を抱える地域が数多くあります。沖縄と佐世保。この二つの現実を今日の特集でお伝えしますが、みなさんは何をお考えになるでしょうか?
続いてはこちらのニュースです。

【特集ふり】
金平;このあとの特集、沖縄県知事がついに辺野古の埋め立て承認を取り消しました。
小林;法廷闘争も見据えた国と県の全面対決。今何が起きているのか。徹底取材しました。

【特集1リード】
金平;特集です。沖縄県の翁長知事が今週、普天間基地の移設先となっている、名護市・辺野古の埋め立て承認を取り消しました。防衛省はただちに対抗措置をとりましたが、
これで、国と県が全面対決という局面に入りました。
沖縄で何が起きているのか徹底取材しました。

【特集1受け】
小林;スタジオには沖縄の基地問題を取材してきた、RBC琉球放送の嘉手納記者です。よろしくお願いします。
嘉手納;よろしくお願いします。
小林;あらためて、今回の承認取り消しなんですけども、この決断、どのような意味合いがあったんでしょうか?
嘉手納;はい、この問題政府と県の全面対決と言われていますが、翁長知事としては単にこの普天間基地をどこに移設するかではなく、この問題をきっかけに沖縄の置かれた現状、基地が過重に集中している状況が本当に健全なのか、国民全体で考えてほしいという位置づけなんです。埋め立て承認取り消しの会見は30分程でしたが、国民の皆さんという風に、翁長知事、「国民」という言葉を15回も使って、何度も呼びかけたのが非常に印象的でした。逆に言うと、政府の厳しい対応は当然なんですけども、本土でも沖縄の問題について議論がなかなか盛り上がらない状況がある。そこになんとか一石を投じたい。そういった思いだったと思います。そういう意味で今回の承認取り消しを新たなスタートだと言っていました。
日下部;国と県が全面対決という事態になっているわけですけども、沖縄の人たちは翁長知事の決定をどう受け止めているんですか?
嘉手納;沖縄では去年から一昨年にかけて、政治家の公約違反が相次ぎ、政治不信が高まっていたんですが、こうした中で翁長知事は公約の一環として、承認の取り消しを決断しました。県民としては当然のことだという決断もありますし、納得できる結果だという受け止めが多いと思います。今後はより厳しい戦いになるだろうというのが、県民の率直な意見です。今後裁判になれば、結果がでるまで、時間がかかるでしょうし、裁判をしながらでも、政府としては工事を進めていく姿勢を変えていません。これまでの選挙や今回の承認取り消して、沖縄の民意ははっきりとしめされたわけですが、それでも政府は強引に進めていくのか、安倍総理は内閣改造の時の会見でですね、沖縄の心に寄り添うと話していたんですが、その言葉通りに県民と向き合おうとしているのか、沖縄は見つめていると思います。
金平;嘉手納さんは沖縄に軸足を添えてね、取材をなさっている。これ翌日のですね、承認取り消しの翌日の新聞、地元の新聞ですけどね、大きな見出しになってますけども、嘉手納さんの立場から見て、これだけははっきりしておきたいことってなんでしょう?
嘉手納;この辺野古の問題については、沖縄と国との対決という視点で語られていますが、翁長知事は逆に追い詰められていると、話しているんですね。こうした構図は全国どこでも起こりうる話だと思います。民意を顧みない国の姿勢は、地方自治と民主主義の危機なんだと、当事者意識を全国のほうでも持ってもらいたいというのが一つ。そして、日米安保の恩恵で、日本全体が現在の平和を享受しているのだとするならば、この安全保障の代償、コストというのでしょうか、これを一つの県に肩代わりさせて本当にいいのか、そうした議論の深まりも今後期待したいと思います。
金平;ごくろうさまでした。

【特集2 リード】
日下部;次です。安保関連法が成立して一か月。日米防衛当局の現場レベルの一体化は加速し、日本版海兵隊とも言われる、水陸機動団が創設されます。こうしたなか、戦前から、「海軍の町」と呼ばれ、その経済効果に期待する基地の町の現場を取材しました。

【特集2 受け】
小林;取材にあたりました巡田記者です。
巡田;こんばんは
小林;戦前からの長い歴史もあって、市民の方は「海軍さん」ですとか、海上自衛隊について、非常に密接な感情を抱いているんだなって印象ありましたけども、実際に経済面でも非常に密接な関係はあるんでしょうか?
巡田;やっぱり船が出入りが激しいときは、兵隊さんがお金を落とすわけですから、非常に消費も多いと、市の経済も潤うと、だから今でもタクシー乗ると、今日は船が入ってるから、すごくにぎやかですよって言われますね。佐世保では。
日下部;ここにきて、日米二ヶ国じゃなくて、第三国を取り込んだですね、訓練が海外で頻繁に行われていて、今もちょうど日、米、インドですか?
巡田;インドです。その前は日、米、オーストラリアでしたから、日米プラス第三国と。だから地球規模でどんどんアメリカに引っ張られる形で、非常に訓練が増えてますよね。だから自衛隊の活動域というのがすごく広がって、専守防衛がどこまでかなって気がしますね。
金平;それにしてもね、沖縄に見られる現実とこの佐世保に見られる現実っていうのはある意味で、対極的な関係にあるでしょ? 地上戦を経験した沖縄と、まだ海軍の歴史の中で生きてる佐世保の違いがあるかもしれないんですけど、巡田さんはそれどう思いますか?
巡田;これはね、(佐世保に)いる人も不思議だって、奇異な感じがするって言ってましたけど、行くと本当に奇異な感じですね。我々も。だからよく原発とかですね、刑務所もそうですけど、基地も迷惑施設ということで、背に腹は代えられない、いわば財政的に困った自治体が誘致するんだっていう感じで僕らも見ますけど、佐世保の場合はちょっと違いますね。その軍港ができて、町がその中で発展していったと。そういう歴史が非常に強いところですよね。
小林;特集でした。

【エンディング】
小林;金本さんが(阪神タイガースの監督に)就任されると?
上村;はい。先ほど出たばかりの情報です。
小林;なるほど。最後スポーツの速報をお伝えしました。
金平;「報道特集」、来週はプロ野球の日本シーズンの中継のために、いつもより一時間も早い午後四時半からです。ではまた来週。



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