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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#233 一気に風向きが変わりかねない時

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「報道特集」の放送のスタジオ部分を書き起こす作業を続けていると、この世界の空気が常に「上書き」されていることを実感させられることが多いのです。11月7日の難民特集を放送した時点と、パリの同時多発テロ事件を経験したあとの時点では、欧州のみならず日本も含んだ対難民受け入れ政策への「逆風」が強まることを、僕は、個人の考えとしてですが、とても懸念しています。ドイツの現地で接したシリア難民たちの未来に希望がもたらされることを願ったこともあります。そのことを簡単には忘れたくありません。11月7日放送のスタジオ部分を再録しておきます。
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■11月07日 「報道特集」スタジオ部分
<あいさつ>
金平;こんばんは。「報道特集」です。
ご覧いただきましたように
1949年の「分断」以来、初めて行われた中国と台湾の歴史的トップ会談、
さっそく現地シンガポールで取材にあたっている
米田記者に伝えてもらいます。米田さん!

<CM2前ふり>
金平;このあとの特集は、がんについて考えます。
小林;がん検診や抗がん剤などを巡って様々な情報があふれる中がんと正しく向き合うためにどうすればいいのでしょうか?

<特集1 リード>
日下部;まずはがん治療を巡る特集です。
がん検診や抗がん剤をめぐって、ともすれば正反対の情報が飛び交う中、
私たちは何をどう信じればいいのでしょうか?
がんと正しく向き合うためには様々な情報とうまく付き合っていく必要があります。
専門家や患者の体験を通じて考えてみました。

<特集1 受け>
小林;スタジオには取材にあたりました小嶋記者です。
日下部;小嶋さん、私も5年前にピロリ菌の除菌を行ったんですけれども、
私のケースでいうとそれまで何度も指摘されていた胃のアレみたいのがおさまったというね。
小嶋;ピロリ菌って本当に不思議な生き物で、胃がすっきりするような効果もあるんだというね。VTRにありますような検診。検診はがんになっても早期発見早期治療で、がんを治そうという、これは二次予防と呼ばれるものなんですけれども、今あったピロリ菌。これはピロリ菌を除去することで、胃癌になることも防ぐことも可能だと、癌にならないようにするという一次予防なんですね。日本は感染症が原因でガンになるケースが欧米に比べて多いと言われています。例えば胃癌、肝臓がん、子宮頸がんなどですけど、この日本は一次予防ががん政策、がん対策の中心になっていくんだと思います。
小林;癌にまつわる本なども本当にたくさん出ていますので、一種情報過多な状況なのかなと思っていたのですけれども、国立の癌に対する情報センターがあったり、私知らなかったんですけれどもそういったことを知らない方多いんじゃないかと思いましたけれどもね。
小嶋;そうですね。国の宣伝不足だと思うんですけれども、公的な機関が科学的根拠にのっとった、最新で最良の情報を整理してデータベース化してくれてるんですよね。ですからあふれる情報の中どうしたらいいか困った時にはですね、ガンとの付き合い方を考える入り口として、公的サービスの利用度は高いんだと思います。
金平;一方で、抗がん剤なんですけどね、もちろん悪性リンパ腫とか白血病には有効だと言われてますけど、私の周囲には、正直、抗がん剤の使用に抵抗感をもっている人がいます。一概に有効だと言い切ってしまうことについて、異論とか反論があるのも事実だと思うんですよ。この点どうですか?
小嶋;患者が主体となって自分で自分の治療法を決めるというのは大原則だと思うので、その人の生き方にもかかわるので、抗がん剤を拒否するということも選択肢のひとつとして重要だと思うんですよね。ただし、という条件が付くんですけれども、抗がん剤などについて、偏ったあるいは間違った情報でですね、それで判断をしているということがないということが大前提だと思うんです。抗がん剤を拒否してですね、治る可能性があるのに、最後に本人や家族が後悔することがないようにしっかりと考えるべき重要な問題だと思います。

<特集2 リード>
金平;次は難民問題です。
シリアからの難民流出がとまらないなか、日本はまだシリア難民を受け入れる考えを示していないままですが、果たして私たちの国日本には難民を受け入れる土壌はあるのでしょうか?日本の難民受け入れの歴史と現在を取材しました。

<特集2 受け>
小林;取材にあたりました能島記者です。日本の難民認定制度が濫用されている側面があるという表現がありましたけれども、実際、難民申請をしている5000人の個々の事情を細かく見ていくと、一概にそう言う表現も使いにくいのかな、難しいのかなと思ってみていましてけれどもね。
能島;そうですね。VTRにもあったようにですね、難民申請している5000人の中には、本当の難民には当たらないという人もたくさんいるんですよね。でも、たとえば一部の外国人技能実習生のように、労働環境ですとか、労働条件があまりにも過酷で逃げ出すような形で難民申請をする方もたくさんいるんですよね。実習生として働いていても、難民申請者として働いていてもですね、それぞれの現場ではこの人手不足の中で非常に貴重な労働力として見られていることもまた事実なんですよね。ですから、この問題はですね、日本がこの先外国人労働者とどう向き合っていくかという問題でもあるわけです。
金平;能島さんと一緒に日本で難民認定されたシリア人のジャマールさん一家にお会いしたのですけども。認定される前と後とでは全く違っていて、仕事の範囲とか、医療が受けられるとか、住居とか日本語教育とか、すごい手厚い保護が受けれるようになったと言ってましたね。
能島;そうですね。もう今日本のサッカーチームにも入っていてですね、いずれJリーグのプロテストも受けてみたいというようなことも言っていて非常に前向きでしたね。
金平;それで言えば、ラグビーの日本代表が、31人のうち10人が外国選手だっていうなんかポジティブなヒントを与えてくれるような気がしますけどね。
日下部;それにしても難民を受け入れてるね、欧米の国々もいろいろな問題を抱えると思うんですけれども、それでもやっぱり先進国の責務みたいもの、それが尊重されているように感じるんですけれどもね。

能島;そうですね。このシリア難民の問題をですね、人道的な危機に対して、各国がその痛みをどう分かち合うかって問題でして、これはインドシナ難民の時と構図は同じなんですよね。あの時は日本は最終的には政治判断によって難民の受け入れに転じてですね、自ら難民キャンプに出向いて、それでインドシナ難民を受け入れてきたんですよね。今回のシリア難民の問題でも、やっぱり日本は一定の枠を設けてですね、まずは数十人でも数百人でもいいから現地に行って受け入れてくるべきだと、それが先進国としての責務じゃないかという声も多いんですよね。
小林;特集でした。この後はスポーツ上村さんです。

<エンディング>   
小林;番組冒頭でお伝えしました、中台首脳会談についてその後の会談で新たな、情報は入っているんでしょうか、シンガポールから中継でお伝えします。
 <シンガポールから米田リポート>
金平;「報道特集」ではまた来週。

 



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