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金平茂紀
1977年 TBS入社。
社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、2008年からはアメリカ総局長として、アメリカを中心に取材を続ける。
2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

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#245 米大統領選挙にみる国民と政治の近さ

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およそ1週間のアメリカ出張取材を終えて成田空港に到着するや、あの日常が戻ってきました。せわしないスピード感、人を押しのけても我先にという優しさに欠けた社会のありよう。機内でみたアル・パチーノ主演の映画『Manglehorn』という、人間嫌いになっていく老人の再生の物語に落涙。さて、気分を立て直してあしたからの仕事に備えなきゃ。2月6日放送のスタジオ部分を再録しておきます。
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2016年2月6日放送 「報道特集」スタジオ部分
<挨拶>
金平;こんばんは。「報道特集」です。アメリカの首都ワシントンに来ております。大統領選挙の闘いの火蓋がきられ、アメリカは4年に一度の国民的なお祭りの年を迎えています。ここアメリカで取材をしておりますと、国民と政治との距離が何と近いことか。政治の主役は国民なんだという当たり前のことがらを、私たちの国、日本との対比で強く考えさせられます。のちほど特集でお目にかかります。東京の日下部さん、小林さん!

<特集ふり>
小林;この後の特集はアメリカ大統領選。金平キャスターが報告します。

<特集1 リード>
金平;再びワシントンです。アメリカ大統領選挙の火蓋をきるアイオワ州の党員集会が終わりました。アメリカの歴史上初の女性大統領が誕生する可能性はどうなのか。あるいは移民やイスラム教徒の排斥を訴える極右候補がなぜ力を得ているのか。現場で取材しました。

<特集1 受け>
金平;取材にあたっている緒方ワシントン支局長に聞きます。緒方さん、アイオワ党員集会の結果をどのように分析されていますか?
緒方;今回の大統領選挙のキーワードの1つに「エスタブリッシュメント」という言葉があるんですけども、これは「既成の政治」という意味ですが、今のアメリカ社会が抱える様々な問題を、これまでの政治手法では解決できないのではないかという、そういう不満や不信感、「エスタブリッシュメント」に対する不信感というものが有権者の間に渦巻いているな、というそういう実感を持ちました。
民主党の場合は、サンダース氏がクリントン氏のことを「エスタブリッシュメントの代表」と呼び、格差の解消や富裕層への増税を訴えているんですね。それで若者の人気を集めているんですけども、その若者の「エスタブリッシュメント」への不満というものをクリントン氏が読み切れていなかったということが言えると思います。
金平;一方、共和党の方はどうでしょう?
緒方;共和党は、事前の世論調査ではトランプ氏が優位だったんですけども、その支持率というものが、実際に党員集会に足を運ぶ人の数に必ずしも結びつかなかったということが言えると思います。トランプ氏の選挙戦というのは、大きな会場にたくさん人を集めて、壇上から演説するというスタイルを貫いているんですけども、実際に取材してみると、会場に来ていた人というのは、アイオワ州と直接関係ない隣接するネブラスカ州とかミズーリ州の方が多かったんですね。
一方、クルーズ氏の方は、アイオワ州にある99の郡を1つ1つまわる「草の根選挙」を展開し、アイオワの共和党員に多いキリスト教右派の支持を得たことも勝利につながったとみられます。
金平;来週の9日、ニューハンプシャー州で予備選がありますが、今後の展開はどういう風になると思いますか?
緒方;最新の世論調査では、サンダース氏というのはこのニューハンプシャー州の隣のバーモンド州の選出なんですけども、サンダース氏がクリントン氏を大きくリードしていまして、サンダース氏の優位は変わらないのではないかと思います。
一方の共和党は、トランプ氏がトップですが、アイオワの集会で躍進したルビオ氏が2位に浮上し、クルーズ氏は3位となっています。ルビオ氏がどの程度までトランプ氏に肉薄するのかが焦点となりそうです。
日下部;金平さんは実際に取材してみて、印象的なことはありました?
金平;個人的には、民主党のサンダース候補の予想以上の善戦、その支持者に若者や貧困層が多いことに、草の根民主主義の可能性を感じたことを付け加えておきたいと思います。
以上、ワシントンからお伝えしました。

<特集2 リード>
次は、日本の選挙についてです。この夏から選挙で投票することができる年齢が18歳に引き下げられます。次の参議院選挙では、18歳と19歳の新しい有権者240万人が生まれます。この新しい有権者をめぐる教育現場の悩み、そして若者自身が直面する深刻な現状を追いました。

<特集2 受け。
小林;取材にあたりました住友記者です。自分の10代をふりかえると、自分の意見を友人の前で述べることすら恥ずかしかったものですが、模擬議会での経験は、一生の財産になるだろうなと思いますし、うらやましくも感じました。
住友;新しい有権者とどう向き合っていくのかというのは、教育現場だけではなくて、例えば親であったりとか、地域であったりとか私達1人1人が問われている問題だと思います。どうして声をあげにくい社会にしていくのかという疑問の声をあげていた高校生のあいねさんは、こうも話しています。自分の意見を言って批判されるのが怖いというのは、もともとあった。でも誰かが始めないと変わらないと思い、だったら自分がやろうと思ったと言っています。
日下部;私、一昨年スコットランドの独立を巡る住民投票を取材したんですけども、この時は選挙年齢が16歳まで引き下げられたんですね。高校とかでは、盛んに模擬投票やディベートが行われて、大人と生徒が一丸となって取り組んでいるのが印象的でした。
住友;北海道の奈井江町で行われたこども、投票では小学生に理解してもらうために何回も説明会を開いていて、大人が真剣に子供と向き合っていたんですね。翻って、私達が、新しい有権者と真剣に向き合っているのかどうか、10年後、20年後にどういう有権者になって欲しいのか、というのが突きつけられていると思います。高校生の主張に対して当然賛否はあると思うんですけども、しかし、政治参加そのものを暴力的に否定したり、教育現場は高校生を萎縮させたりすることはあってはならないと思います。共に、未来を築いていける関係になればなと取材を通して思いました。

<エンディング>
お詫び;速報 北朝鮮ミサイル関連
日下部;通告期間の変更というのはあんまり前例がなんじゃないでしょうか。どういう意図があるんでしょう。では、「報道特集」この辺で。



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