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日下部正樹
1985年 TBS入社。
政治部、香港支局長、北京支局長、外信部デスクなどを務め、2010年9月までは、ソウル支局長。

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失われたもの。失われなかったもの。

僕にも人並みに多感な時期があったのです。
高校生だった僕が一年ばかり暮らした思い出深い街を
こんな形で訪れることになろうとは・・・
35年ぶりにクライストチャーチを訪れ、
凄まじい破壊の爪あとを前に胸が押しつぶされそうでした。
I76MaUGxl5.jpg
倒壊した大聖堂。
かつて何人もの友人と待ち合わせをし、
ある時は何をするでもなく
行き交う人々をボンヤリ眺めたりした想い出深い場所です。
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クライストチャーチは
「イギリス以外で最もイギリスらしい街」と言われるほど
イギリス風の古い街並が残っていました。
今回の地震の被害を最も受けたのはこうした古い建物でした。
「クライストチャーチの
最もクライストチャーチらしい部分が失われてしまった」
10代の僕の思い出まで傷つけられてしまったような、そんな気分です。
犠牲者の方の冥福と街の一日も早い復興を何より祈ります。
8wg_rIqJH0.jpg
被災地で目にした印象的な光景があります。
それは公園に愛用の自前のテントを張り、
キャンプ用の浄水器で飲料水を確保し、
バーベキュー用コンロで調理する、
豊かな自然に恵まれ
アウトドア生活をこよなく愛する
ニュージーランドの人達ならではの避難生活です。
0uluaOqv_U.jpg
クライストチャーチは日本人から見て
決して「便利」な街ではありません。
コンビニエンスストアはほとんど見かけませんし、
35年前もこの人たちは商売する気があるのかと思った事がありますが、
今も多くの商店は夕方5時位にしっかり店を閉めるそうです。
ネット環境も先進国としてはずいぶん遅れている気がします。
色々な面で日本以上に豊かな国なのに何故なのでしょう?
それは過剰なサービスや情報を人々が
必要としていないからかもしれません。
AfRv6NiQ66.jpg
「身の丈以上のものは求めない。
多少不便でも自分なりの生活のペースを守る事が大切。」
高校生だった僕が
ニュージーランドの人々の暮らしぶりから受けた印象です。
ただし「エコノミックアニマル」と呼ばれた
70年代の日本から来た当時の僕に
ニュージーランドは何ともまどろっこしく、刺激がない社会に映りました。
あれから35年。
バブルで身の丈以上のものを求めた日本は
すっかり自らのペースを失ったままです。
クローバリゼーションの波はニュージーランドにもおよび
抜本的な改革を迫られた面も多々あるようです。
ただ僕には自らのペースを守る続ける、
変わらないキウイ(注)たちの姿の方が印象に残りました。
注=ニュージーランドの人たちは自らの事を親しみをこめて
  国鳥である飛べない鳥の名前で呼びます。
FCKqzk9Hnf.jpg
公園でのある意味「自立」した避難生活を見て
頑固で強靭なキウイ気質を垣間見たような気がしました。



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  • ありがとう庵さん
  • 2011/03/26 22:42
日下部さん、お久しぶりです。
今日、たまたまTVを見ていて、日下部さんが番組を担当していることを初めて知りました!!
(韓国辺りにまだいらっしゃるかと思っていましたから…ビックリ!)

懐かしいお顔が拝見できて、嬉しかったです。
お元気そうで、何よりです。

これから番組を観て応援させていただきます。

またいつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。

コメント欄を使い、私信のような内容でゴメンナサイ!

Jakarta APECでお世話になりましたaikoより ameblo.jp/arigatouan/