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日下部正樹
1985年 TBS入社。
政治部、香港支局長、北京支局長、外信部デスクなどを務め、2010年9月までは、ソウル支局長。

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また年の瀬が

何度も言っているので、
あまり口にしたくはないのですが、
それにしても月日が経つのが早いですね。
特に40歳を過ぎたあたりから
加速度を増している感じです。
そんな訳でまた年の瀬です。
7ZRBdYWiY1.jpg
今年は身体に不具合が見つかったりして
まあ自分のゴールも見えてきたかな
なんて感じたりした年でした。
だからと言って生活態度が劇的に改まった
というわけではありませんが・・・

さて、去年に続いて今年印象に残った
書籍や音楽など取り上げたいと思います。
お断りですが、今年と言っても
新刊本や新譜という訳ではありません。
あくまで私が今年出会ったもので
何をいまさらと言うものもあるかもしれません。
zKY0GvCw6W.jpg
今年は5回も北朝鮮を訪問しました。
北朝鮮に残されている
日本人遺骨の取材のためです。
終戦前後の混乱の中、
旧満洲や朝鮮から祖国を目指した
多くの日本人が飢えや伝染病のため
道半ばで斃れてゆきました。
北朝鮮だけでも2万柱の遺骨が
残されたままと言われます。
0SqNoiNbCj.jpg
「龍山墓地」著:増﨑喜美
今年読んだ書籍の中で、
出会えて良かったとこころから
思えるのがこの本です。
満洲からの引き上げの途中
平壌で1歳足らずの娘を亡くした
母親の手記です。
とてもつらい悲しい話なのに
読後感はとても清々しいのです。
極限状態にありながらも
人間らしくありたいとする人々の姿に
何か救われたような気がしました。
著者の増﨑さんは現在90歳。
手記は自費出版の形で
17年前に出版されたもので、
増﨑さんの手元にも
本はほとんど残っていないそうです。
多くの人に触れてほしい一冊だけに
なんとも残念です。
GuZsB7DpaJ.jpg
写真は今年のノーベル文学賞の
受賞者発表直前の
TBS報道局外信部の様子です。
村上春樹さんの受賞が有力との観測もあり、
注目されていたのですが、
受賞したのは中国の莫言氏でした。

中国映画「紅いコーリャン」の
原作者だとは知っていましたが、
実際に莫言氏の作品を読んだのは
北京駐在中ですから2000年頃でしょうか、
岩波書店から翻訳が出ていた「酒国」を読んで
いっぺんにファンになりました。
78653oKJlc.jpg
受賞後、莫言氏をめぐり「体制側の作家」などの
論評も見受けられましたが、
この評者は作品なんか読んでないのでしょうね。
まったくピントはずれな指摘です。
莫言氏が歴史的にも世界的にも
稀代の表現者であることは間違いありません。
私は「白壇の刑」が一番好きです。

今年はビートルズのレコードデビュー50年とか
音楽界は節目の年だったようですが、
日本でも松任谷由実さんの
デビュー40周年ということで
ベスト盤が話題になりました。
6M1A9mWpQK.jpg
私が中学の時、
まだ荒井由実さんだった時に
たまたまファーストアルバムを聞いて
結構気に入ってしまったのですが、
当時はロック少年を気取っていただけに
「いいね。」なんて言葉に出すのも
気恥ずかしく、何となく遠ざかっていました。
松任谷時代はほとんど知りません。
先日、新聞広告でベスト盤が
出ることを知ったのですが、
40年経っても気恥ずかしい事に変わりなく
こそこそと通販で手に入れ、
家人がいない隙にこっそり聴きました。
(なぜここまでするのかは
 自分でもわかりません。)
感想?なんだか今も体がもぞもぞしてきます。
それにしてもこのタイトル。
「日本の恋と、ユーミンと」とは・・・
ちょっと言葉を失いますね。
QPcfRtASWN.jpg
今年よく聴いたアルバムがこの2枚。
偶然ですが米英の頑固おじさんになりました。
右は米カントリーミュージックの巨人
ジョニー・キャッシュの刑務所でのライブ。
左は英フォークの奇才
ロイ・ハーパーのベストアルバムです。
タイトルは「カウンターカルチャー」
70過ぎのおじいさんが
「カウンターカルチャー」ですよ。
しびれるなあ。
かたや「日本の恋と・・・」ですか・・・。

そういえば年末に家の掃除をしていたら
懐かしいものが出てきました。
町田町蔵「どてらいやつら」。
CLYOjxZABw.jpg
いまは芥川賞作家・町田康として
知られていますが、
パンクミュージシャンとして
最も脂が乗っていた頃の作品です。
もともとカセットブックと言う形式で
売り出されたのですが、
私はこれこそ日本ロックの最高傑作だと思います。
ジョギングのときも聞いているのですが、
一般的にはそれほど評価はされていないようです。
CDでまだ入手できると思います。是非!
この「どてらいやつら」とか
80年代にはよくカセットブックという
パッケージが書店に並んでいました。
「夜想」とかいった雑誌がアングラ臭たっぷりの
カセットブックを出してました。
ネットからのダウンロードが主体のいま
こうした尖がったパッケージとの
出会いもなくなりました。
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DVDで今年ようやく観た「蟻の兵隊」。
終戦にもかかわらず中国山西省に残り
国共内戦を戦った2600人もの
日本兵の戦後を綴ったドキュメンタリーです。
キーワードは「強制はなかった。」
この言葉は韓国・朝鮮や中国だけでなく、
自国の兵士にも向けられるのですね。
憶えておきましょう。

今年を振り返るはずが、
昔の思い出話みたいになってしまいました。
音楽にしても映画にしても
何か新しいものに積極的に触れようという
気持ちが年々薄れてきてしまって・・・。
来年は軌道修正しなくては。

なんだか締まりませんが、みなさんよいお年を!



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