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日下部正樹
1985年 TBS入社。
政治部、香港支局長、北京支局長、外信部デスクなどを務め、2010年9月までは、ソウル支局長。

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平壌57キロ

およそ半年振りに北朝鮮に行ってきました。
14日間。
北は清津・羅先から南は開城まで。
西は亀城から東は咸興・元山まで。
北朝鮮にある9つの道(日本で言う県ですね。)
のうち6つの道を訪問したことになります。
相当、疲れましたが、
取材の成果は近く報道特集でお伝えする予定です。
a7vjFQRfFT.jpg
さて、地方都市でジョギングするほどの
勇気はまだ持ち合わせていないのですが、
平壌滞在中は毎朝走って来ました。
あわせて57キロ。
冬場は8時頃まで暗いのですが
夏場は5時半頃には明るくなり
冬場には気がつかなかった
人々の生活の様子も見えてきます。
L09bxFMD3S.jpg
平壌中心部を流れる大同江沿いは
歩行者用道路になっていて
平坦な走りやすいコースになっています。
市内の歩道は敷石がでこぼこで
注意しながら走らないと危険ですが、
このコースはきちんと整備されていて
周囲を見回す余裕も出てきます。
_458JPTFq2.jpg
出勤前のひと時。
人々はそれぞれのやり方で過ごしていました。
釣り糸をたらすお父さん。
体操をする親子。
バトミントンをするおばさん。
GXzPOpXqvG.jpg
XnxU9jRbkc.jpg
つい数ヶ月前まで
準戦時体制下にあったとは思えない光景です。
そしてついに遭遇しました。

平壌のジョガーです。
Xc9iez5opb.jpg
いくつか目撃情報があり、
私も探し続けてきたのですが、
見かけるのは体育会系の本格ランナーばかり。
でもこの2人は走るスピードやフォームからして
間違いなく素人ランナーでしょう。
平壌に住むことが出来るエリート層とは言え
健康のために走る人々が現れたのですね。
lSzqLw8iOV.jpg
犬をつれて散歩する市民の姿も
写真に収めることが出来ました。
ペットを連れている人は
平壌ではもう珍しくはありません。
XhmmaNHhr3.jpg
走っていると車窓からは
気付かなかった景色も見えてきます。
平壌中心部の金日成広場。
何度も車で通り過ぎるのですが、
よく見ると地面に
数字や様々な目印が書かれています。
5o6U17RUVF.jpg
kibit2ZN4A.jpg
いままで全く気付きませんでしたが、
パレードや集会の際の
立ち位置を記したものなのでしょう。
0T0Bne349F.jpg
平壌に限らず北朝鮮の人々の
最も身近な移動手段は自転車です。
しかも日本製のいわゆるママチャリが主流。
制裁以前は自転車を満載した北朝鮮の貨物船が
日本の港を出入りしていましたが、
しっかりと北朝鮮の人たちの
足として根付いていたのですね。
日本の防犯登録のシールが張られたままの
自転車もよく見かけます。
nO9ioGZBzU.jpg
平壌市中心部では女性が自転車に乗ることは
禁じられていると何かで読みましたが、
そんなことはないようです。
av6TtYlfdI.jpg
たしかに数は少ないですが、
それは禁じられているからではなく、
女性が自転車に乗るのは
「はしたない」という意識がまだあるからでしょう。
かつての韓国もそうでした。

さて一時間ほどのジョギングをして
ホテルに戻る頃には
出勤ラッシュの時間です。
それにしても平壌市民は勤勉です。
老いも若きも。学生も社会人も本を手放しません。
Y1fG83Xo3H.jpg
小さな声で英単語を繰り返す
学生さんもよく見かけます。
この勤勉さはどこから来るのだろう・・・。
よく学びよく働けば未来は開けると
信じているからなのでしょうか・・・。
いずれにせよ人々が
驚くほど忍耐強いことは確かです。
U5d0_0nOyB.jpg
これはジョギングの時の写真ではないのですが、
夜11時ごろのホテル周辺の写真です。
歩道にいる人々は実は
本を片手に学習しているのです。
ecpYshkDXU.jpg
ホテル周辺の街灯は平壌の中でも明るいので
市民が集まって本を読んでいるのです。
電力不足で自宅での電気の使用は
制限されているのでしょう。
PiiTl4uJxN.jpg
さて私も気軽にジョギングを
楽しんでいるわけではありません。
まだ若干の緊張感はあります。

私たちの現地の案内人が
ある時教えてくれました。
「けさホテルの人から連絡がありました。
 『カメラを持った日本人が走って出て行ったが
 どうするのか?』と聞かれたので。
 放っておけと答えておきました。」
ああ、しっかり見られているのですね。



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  • Rioさん
  • 2013/11/21 18:19
私も平壌でジョギングをして来ました。同じホテルに宿泊し、一日だけ早朝10キロくらいです。私も若いジョガーとすれ違いました。