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日下部正樹
1985年 TBS入社。
政治部、香港支局長、北京支局長、外信部デスクなどを務め、2010年9月までは、ソウル支局長。

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南男北女

朝鮮半島には
「南男北女=ナムナムプンニョ」
という言葉があります。
簡単に言うと
南(韓国)の男性はかっこよくて、
北(北朝鮮)の女性は美人という事です。
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日本にも「東男に京女」という言葉がありますが、
現在ほとんど死語と化しているように
このような言い回しはたいてい
実態とかけ離れてしまった場合が多いようです。
たとえば私が20年以上前に
韓国語を少しだけかじった際に
「大邱(テグ)はリンゴと美人の産地です。」
と習った事ははっきり記憶しているのですが、
いま韓国に行って訊ねても
「なにそれ!?」という反応です。

ただ「南男北女」という言葉は
今でも韓国で通用するのですね。

そして私自身、北朝鮮を訪れるたびに
「北女」たちに魅かれてしまうのです。
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ただ私が魅かれるのはいわゆる
美女軍団ように選び抜かれた
女性たちの作られた微笑やしぐさではありません。
街で見かける女性たちが見せる素顔です。
ただ、彼女らは外国人である私たちの前では
なかなか警戒を解きません。
私がカメラを向けることが出来るのは
どうしても外国人慣れした
エリート層ということになってしまいます。

さて、そうしたお断りをした上で
私が出会った「北女」たちを紹介しましょう。

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人民大学習堂の案内係の彼女は
英語と中国語が堪能です。
黄色いスーツは彼女が自ら仕立てたそうです。
中国の女性観光客から「素敵ね。」「似合ってる。」
とほめられると満面に笑みを浮かべました。

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スケート場の若い男女。
彼女がかもし出す雰囲気は
ソウルの明洞や東京の渋谷の
女の子に近いものがあります。
彼女を見ていると
北朝鮮の空気を変えてゆくのは
こうした女性たちなのかなと感じます。

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万寿台創作社という
芸術工房に所属する女流画家。
北朝鮮では一流のアーティストなのでしょうが、
偉ぶったところが全くありません。
私たちがカメラを向けるので
なかなか画に集中できません。
お邪魔しました。

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万寿台創作社の作品はその場で
購入することも出来ます。
彼女は売り場の案内人。
工房で創作された絵画や陶磁器の
特徴や値段を教えてくれます。
売り場の仲間と談笑中。
美女軍団の作られた笑顔とは違います。

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平壌の電脳街の店員さん。
外国人向けの店ではありません。
平壌市民が出入りしています。
アップルからバイオまで品揃えはなかなかなものです。
店員さんは周辺機器への接続や
ソフトのインストールなど手際よくこなします。
私の通訳兼案内人は「彼女はきれいです。」と
何度も言ってました。

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音楽情報センターのオペレーター。
ここには内外の音楽情報が
集積されていますが、
彼女がシステムを操作してくれます。
なんだか東京のオフィスにいても
おかしくない雰囲気の女性です。
新しいタイプの働く女性が増えているのですね。
でも恥ずかしがってなかなか
写真を撮らせてくれませんでした。

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平壌の大きなレストランには
たいていカラオケセットが置いてあって
女性従業員の歌のサービスがあります。
外国人に見せるためという意味では
美女軍団に雰囲気は近いのかもしれません。
どこか身構えていますよね。
彼女は美人ですけどね。

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厳めしい雰囲気のある
人民軍にも素敵な女性がいました。
ほかの兵士たちと北京に向かうところです。
彼女は英語を操り、
仲間に中国への入国書類の書き方などを
教えていました。
中国駐在経験でもあるのでしょうか。
若いけど外国慣れしているのですね。

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訪朝を終えていつも感じるのは
私たちメディアが伝えてきた
北朝鮮市民のイメージと言うのは
いかに紋切り型だったかと言うことです。
北朝鮮の女性が常に声高に政治を語り
指導者たちを崇めたり
米帝を罵っているわけではありません。
逆に作り笑いの美女軍団が
街を闊歩しているわけでもありません。
一方で感じるのは
ここに紹介した彼女らも
マイクを向け対日関係を聞いたら
政治的スローガンを滔々と語るのだろうな・・・。
ミサイルや核実験が成功した時は
快哉を叫んだのだろうな・・・と言うことです。

だからこそ彼女らがふと見せる素顔に
こうも魅かれてしまうのでしょうね・・・。



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  • ヒデ★さん
  • 2013/08/25 22:23
この万寿台創作社の売り子さんに会った事あります。
美人ですね!

南男北女がとてもよく理解できる記事です。
ごっつぁんです。
  • 越智 吾大さん
  • 2013/08/01 12:09
日下部さんの北朝鮮取材を、いつも興味深く拝見しております。

本題とは直接関係ないのですが、「大邸は~」が韓国では「何それ?」状態とは知りませんでした(笑)