ウェザーマップ第二回さくら開花予想が発表になりました。今回からは東北地方も発表しています。

今月後半からの高温傾向が影響し、第一回より西日本でちょっと早めとなりました。
これはコンピューターの計算結果によるものです。
コンピューターを作ったり、プログラムを組んだりするのは人間ですが、それにしてもコンピューターの可能性は測り知れません。チェスなどのゲームでは、その作った人間を破るわけですから。
以前、森田さんと飲んだ時に、『自分が積み重ねてきた40年なんてのは、今や意味はないんだよ。だって今回の雨(その日午後の雨のこと)だって、あんなのはコンピューター以外、誰も予想できない。オレの最初の30年なんて、もうなんの役にも立たないんだよ。』
とおっしゃていたことがありました。
この言葉はショックでもあり、気象予報士の仕事というものの考え方をガラリと変えるものでした。
この日は、関東の南岸に小さな低気圧が発生して、関東の雲が取れなかったのですが、普通は予測できないこの小さな擾乱を、コンピューターはきちんと計算し、低気圧の発生を予測していたのです。
しかし、多くの天気予報では、その日は朝から『午後から晴れる』と予報を出していました。つまりはずしたのです。
2月に入ってからの雪や雨の予報をしていて、今回ほどこの言葉の意味を感じたことはありません。
先週の金曜日、土曜日の午後、前日に関東地方に、ちょっとの時間だけ、ほんの弱い雨、雪の予報が出ていたのですが、まさにその通りとなりました。しかも、レーダーに映らないくらいの降水で、数値予報資料(天気予報に使う専門の資料)だけでは判断できないレベルでした。
実際、気象予報士同士でも「これ本当に降るかなあ?」なんて話をしていたのですが、先ほどの森田さんの言葉が頭にあったので、コンピューターの計算結果を反映した内容にしました。
それで良いと思ってはいますし、結果それで良かったのですが、やはり難しい予報は悩ましいです。
同時にコンピューターでは表現できない人間の感覚的なものであったり、その曖昧さ、可能性を表現することこそ、解説者の役割だと、改めて思いました。
明日の夜も、関東で雪の予報が出ており、悩ましい日々が続きます。

明日↓