自民党の国会ボイコットも何の政治的な効果もなく終わり、25日の衆院本会議に出席して国会が正常化しました。なぜ自民党はこうもダメになったのか、30年近く自民党を見続けてきましたが、結局は人材を育ててこず、権力の座に胡坐をかいていたことのツケが一気に回ってきたようにしか思えません。
谷垣禎一総裁ら執行部が全く決断しないこと、そして野党が何をすべきかを全く理解していないこと。それがすべてではないでしょうか。ある幹部が「国会ボイコット戦術は愚の骨頂」と谷垣総裁に進言した際のエピソードです。谷垣氏は「それなら幹事長を呼んで相談しましょう」と答えたそうです。なぜそこで即断即決しないのでしょうか。これではリーダーシップがないと批判されても仕方がありません。組織のトップは自分の責任で決断する。それで失敗したら責任を取る。原理原則は極めて単純なのです。それがない限り何年やっても谷垣総裁に求心力が生まれるはずはありません。
このことは自民党だけではありません。民主党も同じです。あれだけ権勢を誇った小沢一郎幹事長に陰りが見えるのは、最後の責任をあいまいにしているからにほかなりません。山岡賢次国対委員長が、自民党の国会戦術を「駄々っ子のようだ」と評していました。確かに自民党の戦術はお粗末限りないものがあります。しかし、だからと言って小沢氏らの証人喚問に関して「ゼロ回答」が許されるわけではありません。民主党は説明責任を果たしていないという国民世論の批判をかわすことはできないはずです。
「ダメ野党」と「頑迷与党」。これでは救われないのは国民とその生活です。トヨタの大量リコール問題、普天間問題など政府の外交力の低下は目を覆うばかりです。与野党ともに虚心坦懐に胸に手を当てて考えてもらいたいと思います。(了)
